ビジネスパーソン育成・業務活用のための機能を拡張
Gemini Notebookは当初から教室専用のツールとして開発されたわけではない。ノンフィクション作家でもあるジョンソン氏は「私自身が本を書く際に必要な資料を読み解き、理解を深めるためのツールをつくりたいと考えたことから、共同開発者のひとりとして前身のNotebookLMの開発に携わった」と語っている。やがてNotebookLMがローンチされると、直後から学生や教員に広く使われるようになり、グーグルの教育部門と連携して学習向け機能を強化した。
Gemini Notebookは学生たちが企業に就職したり、社会に出た後のキャリア形成にも役立てられるAIツールだ。ジョンソン氏は新入社員のオンボーディングを例に挙げる。
「企業がオンボーディングに関係する文書をすべて読み込ませ、新入社員とNotebookを共有できます。新入社員はわからないことをAIに対して自由に聞き、回答から元の文書へ戻って確認しながら理解を深められます。組織の知識をチームの中で共有できる、とても有効な方法です」
その役割は、社内に蓄積された知見の検索ツールにとどまらない。例えば製品カタログを読み込ませれば、営業担当者がクイズやフラッシュカードを使って商品の特徴を覚え、理解するといった使い方もすでに見られるという。新人が必要な情報に迷わずたどり着けるだけでなく、知識を自分の中に定着させるところまでAIが支援する。
今後は学習用途にとどまらず、弁護士やマーケティング担当者、企業のリサーチ担当者など幅広いナレッジワーカーに向けた機能をさらに充実させるプロジェクトも進んでいるという。
現在、Gemini Notebookの「おすすめのノートブック」には、特定のテーマや用途に応じたノートブックが多数用意されている。ジョンソン氏によれば、今後はこうした仕組みを発展させ、各分野のプロフェッショナルが必要とする知見や資料を先にまとめたノートブックを、来年のローンチに向けてさらに拡充していく考えだ。


