2026年10月は、今年指折りの大きく明るい満月が締めを飾る。この満月は北米先住民の農事暦で「ハンターズムーン(狩人の月)」と呼ばれ、10月26日(月)の日本時間午後1時12分に満月の瞬間「望」を迎える。この日、日没の頃に東北東の地平線から昇ってくる月は格別に印象的だろう。月の出の時刻をあらかじめチェックしておいて、夕暮れの中、オレンジ色の光を放つ満月が顔を見せるその瞬間を見逃さないようにしたい。自然が織りなす何より美しい光景のひとつだ。
10月のハンターズムーンについて知っておきたいことをまとめた。
観望のポイント
ハンターズムーンが厳密に満月となる時刻──つまり地球から見て月が軌道上で太陽と正反対の位置にきて、地球に面した半球の100%が太陽光を反射して輝く瞬間は、10月26日の午後1時12分だ。だが、昼間の時間帯であることにがっかりする必要はない。
肉眼で見た月は、10月26日の前後の晩もほぼ真ん丸に見える。満月を観望する際に重視すべきは「望」の瞬間ではなく、月の出の時刻である。地平線の間際に低くかかる満月は、夕空を背景に、オレンジ色に輝いて見えることが多い。

ハンターズムーンを眺めるのに最もおすすめのタイミングは、26日の夕方だ。この日は全国で日の入りの15分ほど前に月が昇ってくる。
最高の眺めを楽しむには、東北東の方角に視界を遮るものがなく地平線まで見通せる場所を見つけ、月の出の約20分前には現地に到着しておこう。山や丘、建物、樹木が視界にあったり、もやが出ていたりする場合、月の出の時刻から何分か待たないと満月が見えない可能性がある。
なぜ満月は月の出が最も美しいのか
満月の瞬間である「望」は天文現象だ。一方、観望にふさわしいタイミングは、満月が最も美しく映える瞬間である。そして、それこそが月の出なのだ。

月が地平線の近くにあるとき、私たちの目に届く月光は、頭上にあるときより厚い大気の中を通り抜けてくる。そのため青色光がより多く散乱され、月がオレンジ色に見えることがある。さらに「月の錯視(moon illusion)」と呼ばれる知覚現象の効果で、地平線に近いほど月が実際より大きく見える。



