ビットコインと暗号資産の価格はここ数カ月で急反発し、ビットコイン価格の大規模な急騰が間近に迫っているとの憶測が広がっている。
ビットコイン価格は1ビットコインあたり約8万5000ドル前後で取引されており、7月の安値から約50%上昇している。ウォール街の懸念が、現実味を帯びてきた。
イーロン・マスクが暗号資産の強気相場再来を見据えて準備を進めているとされるなか、ビットコイン上場投資信託(ETF)の先駆者であるブラックロックの幹部は、ビットコインと暗号資産の「水門」はすでに開かれたと語った。
「これまでビットコイン投資への参入が制限されていた多くのファイナンシャルアドバイザーや機関投資家の運用担当者が、今やアクセスを得て、潜在的な資産配分として理解するための学習の旅を始めている」と、ブラックロックの米国株式ETF責任者であるジェイ・ジェイコブスはブルームバーグに語った。
「こうした資金移管の最低額は最近、約200万ドル(約3億1600万円)まで引き下げられた」とジェイコブスは述べ、これが「問い合わせをしてきた投資家の水門を開いた」と付け加えた。
8月には、ブラックロックがIBIT株に直接交換するために必要なビットコインの最低額を、従来の約2500万ドル(約39億6000万円)から引き下げたと報じられた。
ジェイコブスによれば、投資家はビットコイン保有に伴う「カストディ業務の一部を外部委託する」だけでなく、「カスタムオプション戦略を通じて収益を生み出し、ポジションのヘッジや担保としての借り入れを可能にする」ために資金移動を検討しているという。
ブラックロックは6月、カバードコール戦略を通じて月次収益を生み出しつつ、ビットコインへのエクスポージャーを提供するよう設計されたBitcoin Premium Income Fund(BITA)を立ち上げた。同ファンドは現物ビットコインとiShares Bitcoin Trust(IBIT)の口数を保有し、ポートフォリオの約25〜35%についてコールオプションを売却してオプションプレミアムを得る。
ブラックロックの最高経営責任者(CEO)であるラリー・フィンクは、暗号資産業界による10年越しの後押しを経て、2023年に本格的なビットコイン現物ETFの承認獲得に向けたキャンペーンを主導した。同社のビットコインファンドIBITは、2024年初頭のデビュー以来、史上最も急成長したETFの一つとなっている。
ブラックロックのIBITは現在、投資家に代わって80万BTC強を保有しており、その価値は約700億ドル(約11兆1000億円)に上る。
今月初め、シティ(Citi)のアナリストは、ビットコインへの配分を徐々に増やしているアドバイザーやブローカーを通じて、「流入速度は遅いものの、より解約されにくい」50億ドル(約7910億円)の資金が押し寄せ、ビットコインおよび暗号資産ETFへの資金流入が今後1年で加速すると予測した。
シティのアナリストが見込む50億ドル(約7910億円)の資金流入により、ブラックロックのIBITを中心とするビットコインファンドは、昨年末の資金流出を経て、2025年10月の流入ピーク時の水準に戻ることになる。
ロイターが入手したメモの中でアナリストらは、ビットコインは今後12カ月で11万3000ドルに達すると予測しており、これまでの弱気な8万2000ドルの予測から上方修正した。一方、ビットコインに次いで時価総額第2位の暗号資産であるイーサリアムは、3000ドル超にまで急騰する見通しだという。



