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北米

2026.10.09 15:00

米国でアイビースタイルが復活、AI時代の裏に潜む学生たちの願望とは

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AIには提供できない、大学だからこそ提供できるもの

高等教育にとって、より大きな問いは学生たちが突然ボート競技のチームやレンガ造りの建物を求めるようになったかどうかではない。それらが何を象徴しているのかということだ。

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従来、大学の教室で提供されてきた情報の多くは、今では驚くほど簡単に手に入るようになった。学生はオンラインで講義を受けることができ、資格取得プログラムを通じて技術的なスキルを学び、いつでも利用できる家庭教師としてAIを使うこともできる。

私は以前から、予測不可能なAI主導の労働市場に向けて学生を準備させるには、いわゆる「完璧な」専攻を見つけることから、創造性やコミュニケーション能力、批判的思考、適応力、人間関係といった、長く役立つ能力へと注意を向ける必要があると論じてきた。「How To Prepare Students For Jobs That Don’t Exist Yet(まだ存在しない仕事に向けて学生をどう準備させるか)」と題した記事では、目指すべきは学生に未来への「地図」ではなく「羅針盤」を与えることだと述べた。

この違いはここで重要な意味を持つ。情報や技術的スキルを大学外で簡単に手に入れられるようになれば、大学教育の最も価値ある部分はダウンロードや自動化、1人で体験することが困難なものへとますますシフトしていくかもしれない。アトランティック誌が記事で論じたように、非常に選抜性の高い教育の価値の一部は、単に学位や教室での授業ではなく、高い志を持つ仲間や、彼らが作り出す環境に継続的に触れることにあるのかもしれない。

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だからといって、教授や厳格な学術研究の重要性が薄れるわけではない。むしろ、メンターシップや議論、協働、判断力、知的な摩擦、人間関係といった、自動化することが難しい教育の側面の価値をさらに高めることになる。

そしてそれは、大学に対しより厳しい問いへの答えを迫ることになる。「学生はここで4年間を過ごすことによって、端末からは得られない何を手に入れられるのか」という問いだ。

その答えは、単なる「快適な寮の部屋」「面白いフットボールの試合」といったものであってはならない。特に、家族に大きな経済的負担を求めるのであれば尚更だ。

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翻訳=溝口慈子

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