食&酒

2026.10.15 17:00

チェコ、日本、イタリア…国ごとに異なるビールの泡の「黄金比」

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日本式のシャープ・ポアは、冷やしたグラスなしには始まらない。ただし、グラスが冷たすぎると泡が多くなるので、凍らせてはいけない。ビール70%に対して泡30%の割合で注がれる。タップはどのようなものでもよいが、蛇口の注ぎ口は小さめが好まれ、日本では通常それが使われている。

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イタリア/ドイツ式スロー・ポア

この注ぎ方はドイツに由来し、ドイツのピルスナーと結びついている。コロラド州デンバーのラガー醸造所「ビアスタット(Bierstadt)」は、スロー・ポア・ピルスナー(slow pour pilsner)で有名だ。だが、この注ぎ方を新たな高みに引き上げたのはイタリア人であり、特にホップを効かせたビールに用いている。イタリア人はホップの扱いをよく心得ていて、とりわけ北イタリアは、ビールや食文化がチェコやドイツなどの中央欧州に近い。

私はある午後、ミラノの人気店「ビリフィチオ・ランブラーテ(Birrificio Lambrate)」でバーテンダーがビールを注ぐ様子を眺めて過ごした。彼女はインペリアル・シェーカー・パイント(約21米液量オンス / 約621ml)のグラスをタップから大きく離して構え、半分ほど満たされるまで真下に注ぐと、その場を離れた。数分後に戻ってくると、私のセッションIPA(ホップの香りと風味を残しつつアルコール度数を抑えたIPA)の残りをグラスに注いだが、この数分間の待ち時間によってムースのように濃密で硬い泡が形成され、メレンゲのようにうず高く盛り上がっていた。その結果、そのグラスは際立って美しい一杯となり、日本やチェコの「ウェットフォーム」の注ぎ方とはまったく対照的な仕上がりになる。

スタジアム/アイスマン・ポア

先述したように、米国では泡に対する理解が十分ではない。英国やEU諸国とは異なり、計量法に基づき液量が明確にわかる「注ぎ線(Plimsoll line / 計量線)」の付いたグラスが標準化されているわけではない。

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ビールを重視する多くの店や醸造所では、約1インチ(約2.54cm)の泡がのったグラスが出てくる。これが標準的な注ぎ方だ。だが、ダイブバーや昔ながらの近所のピザ店、カジュアルなバーのような場所では、「スタジアム・ポア(stadium pour)」または「アイスマン・ポア(iceman pour)」と呼ばれるものを受け取ることがある。これは、グラス(通常はシェーカーグラスかプラスチック製タンブラー)の上端までビールを満たし、泡をまったくのせない注ぎ方である。ビールの量は増えるとはいえ(泡は約25%がビールなので、辛抱強く待てば、それだけでより多く飲める)、この注ぎ方に評価すべき点はない。

世界各地のさまざまなビールの注ぎ方に乾杯。ビールはまさにグローバルな飲み物である。

(forbes.com 原文)

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