また、不満を持つ人たちには、そのまま昇給または昇進する日をじっと待つ人と、我慢しきれずに転職を考える人とに分かれる。その割合はほぼ半々だが、転職を考えた経験のある50.9%のうち、その44.2%が実際に転職している。

では、誰にいちばん評価してほしいかを聞くと、1位は「直属の上司」となった。1位と僅差の2位は「上司とAI」。AI単独では5位に順位は落ちるが、人事評価にAIを取り入れることに対しては、全体の68.5%が賛成している。その理由としてもっとも多かったのが「上司の主観が排除される」だった。また「評価基準が明確になる」、「社内政治に左右されない」という期待も込められていた。

AIへの期待が大きいのも、不透明な評価基準への批判と取れる。自由意見では、「真面目にやっているほど全然評価されておらず、上司のご機嫌をとる人が上に上がっている」、「職種が異なる人と評価の土台が一緒。どのように評価しているのかわからないと納得いかない」といった声が聞かれた。
人事評価のありかたに対する不満や不信が元で転職してしまう人が多いのも問題だが、会社に留まる人のなかには「あきらめ」の感情も見てとれ、仕事への意欲の低下が心配される。人が人を評価するのは難しい。難しいからこそ明確な基準と説明が重要だ。そんな人事評価の課題が、企業活動に大きな影響を与えていることがハッキリした。
出典:Job総研 Job総研『2026年 人事評価の実態調査』を実施 7割が評価に不満も“諦め” 不透明な基準に不信感の声


