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2026.10.06 09:16

なぜAppleはiPhoneの写真撮影にコンピュテーショナルAIを導入したのか

Adobe Stock

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スマートフォンの写真撮影能力は、新しいスマートフォンのハードウェアとソフトウェアの進化を消費者に示すうえで、わかりやすい指標である。2019年9月20日に発売されたiPhone 11も例外ではなかった。Appleの新しいカメラシステムは、あらゆるスマートフォンカメラに共通する重要な課題、すなわちフラッシュなしで暗所環境に対応することに取り組んだ。

本稿は、スマートフォン時代を形作った瞬間を振り返る「30 Days of iPhone」の25日目である。

iPhone XのカメラにおけるAI技術

Appleはコンピュテーショナル・ナイトモードで議論の流れを変えた。新しいナイトモードは光学系だけに頼るのではなく、アルゴリズムによるスタッキング(複数画像の合成)を用いた。このシステムは暗所環境を検知すると、複数の露出で撮影する。そしてそれらを重ね合わせ、A13のNeural Engineを使って、手ぶれや被写体ブレのような不完全な要素を取り除き、シャープでクリアな画像を作り出した。

同時期のAndroid搭載機による画像や、異なるアプローチから得られた結果と並べて見ると、その違いは明白である。GoogleのNight Sight(夜景モード)は、夜の都市景観を過度に明るくし、ほとんど昼間のように感じられる写真を得ようとした。一方、Appleの階調を重視するアプローチは、深い影と暖かみのある光によって、夜更けによりふさわしいコントラストを保っていた。

iPhone Xが夜間撮影を変えた

Appleのナイトモードは、スマートフォン写真における転換点だった。大々的に打ち出されたコンピュテーショナルフォトグラフィーへの注力は、物理的なレンズやセンサーよりも優先度が高いものとして位置づけたともいえ、一般的な日常写真を専用のミラーレスカメラによる写真に近づけた。

アルゴリズムによるアプローチは、現在のスマートフォン写真の基盤であり続けている。露出レベルの異なる複数の写真を撮影し、最終的な1枚の画像へとつなぎ合わせる手法は、今日のDeep FusionやHDR処理で見られる技術の土台を成している。日常的な写真撮影への期待値はかつてない高みに引き上げられ、それ以来、その水準にとどまり続けている。

本稿は「30 Days of iPhone」の25日目である。昨日は、iPhone XにおけるFace IDの導入について取り上げた。

(forbes.com 原文)

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