重要なお知らせ 「Forbes」の名称を使用した営業活動にご注意ください

食&酒

2026.10.10 16:15

高級重箱は不要 おせち購入派7割がスーパーを選ぶ納得の理由

stock.adobe.com

stock.adobe.com

もうスーパーではおせちの予約が始まった。いつのころからか、おせちは買うもので、作るものではないというのが主流の考え方になっているようだ。ただし、テレビで宣伝しているようなお重に入った高級おせちを買う人は少数だ。庶民の「買うおせち」は、なかなか合理的なものだった。

SEOやウェブ広告事業などを展開するNEXER Group(ネクサーグループ)は、四季折々のおしゃれな食器の通販サイト「FOURGRACE」(フォーグレース)と共同で、事前調査で「おせちを食べたことがある」と回答した全国の男女500人を対象に調査を行った。それによると、おせちを手作りする人は25.8%、おもに購入する人は74.2%となり、購入派が大多数を占めた。

購入する理由は、クオリティーが高い、イチから作るのは困難、子どもがいて台所に長時間立っていられないなどさまざまだ。品目が多いおせちは、おばあちゃんとお母さんと娘が台所に並んで作っていた時代はともかく、お母さん一人に依存するのは無理な話だ。だから買うことになる。ただし、購入先のトップは48.2%でスーパーだ。以下は、ネットスーパー(23.3%)、百貨店(10.0%)、料亭・専門店(3.0%)と割合がぐっと減る。

スーパーで買う理由は、安くて小分けで購入できるから。おせちの出来合いの具材を個別に必要なだけ買ってきて器に盛るという「購入」スタイルだ。これなら手間もないし無駄もない。なんなら、栗きんとんとエビだけとか、「好きなものだけ」おせちも構築可能だ。じつに合理的と言える。

重箱に入った立派なおせちは、今は早割の季節だ。ちょっとずつ、たくさんの品目を作らなければならない業者は、食材の仕入れが大変だ。早く販売数が決まってくれたら、仕入れが無駄なくできて助かる。だから早めに予約受け付けが始まり、早割サービスもついてくる。夏休みが終わって、あとしばらくはこれといった行事がないものだから、店舗がいきなりハロウィーンモードになってしまうのとは、ちょっとワケが違う。それなりの事情があってのことなのだ。また箱入りのおせちは、お正月間際に売れ残ったものの安売りもある。スーパーでちょこちょこ買うのも面倒だという人は、それを狙う手もある。

SEE
ALSO

ライフスタイル > 食&酒

「ロスおせち」でフードロス削減するエシカルなお正月

ちなみに、そもそもお正月におせちを食べる人は、どれくらいいるのだろう。スマートフォンアプリ「QR/バーコードリーダー・アイコニット」を運営するメディアシークが、2025年12月に同アプリのユーザー9304人を対象に行った調査では、おせちを毎年食べる人は43.7%、食べる年と食べない年がある人が14.4%で、あわせると58.1%となった。これが多いか少ないかは微妙なところだが、少なくともこの多様化の時代に半数の日本人がおせちを食べてお正月を祝っている。日本の伝統が、合理化されつつ受け継がれているというわけだ。

出典:NEXER Group おせちは「購入派」が7割以上と定着!主な購入先は「スーパー」と「ネット通販」
メディアシーク 【回答者数9,304名】食べる?食べない?「おせち料理」に関するアンケート調査結果【2025年12月実施】

文 = 金井哲夫

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事