日本は「協調性」、海外は「自主性」
実際に子どもが通っていた施設で重視されていたことを聞くと、日本国内では「集団行動や協調性」が最多。あとには「子どもの自主性」「のびのび自由に遊ぶこと」と続いた。海外では「子どもの自主性」が最も多く、「多様性や異文化理解を大切にすること」「集団行動や協調性」「思考力・問題解決力を育てる教育」があとに続いた。SEiRYO学園は、日本では「集団への適応」、海外では「個の尊重」を軸とする教育観の違いが実際の教育内容にも反映されていると分析している。

約7割が幼児教育に迷いや不安
幼児教育について迷いや不安を感じた経験については「頻繁にあった」「たまにあった」が合わせて約7割となった。具体的な内容を見ると、日本国内で育てた保護者では「子どもの個性やペースに合っているかどうか」が最多。「学習(文字・数字など)をどの程度させるべきか」「のびのび育てるべきか、規律やルールを重視すべきか」と続く。海外で育てた保護者では「学習(文字・数字など)をどの程度させるべきか」が最も多く、あとには「のびのび育てるべきか、規律やルールを重視すべきか」「子どもの個性やペースに合っているかどうか」となった。

失敗や挑戦の経験が大事
では、保護者は子どもの将来にどのような力が必要だと考えているのか。「自分で考えて決める力」や「創造性」を育むことが重要だと思うか尋ねたところ「非常にそう思う」「ややそう思う」を合わせて約9割に上った。

さらに、子どもの幼児期を振り返り「もっと経験させておけばよかった」と思うことを聞くと、最も多かったのは「失敗や挑戦の経験」。次いで「自分で考えて決める経験」「自然の中で遊ぶ経験」となった。語学や学習など具体的なスキル以上に主体性や内面を育む経験の重要性を実感している保護者が多いようだ。
子どもが失敗しないよう大人が先回りして環境を整えることはできる。しかし今回の調査で、子育てを振り返った保護者が「もっと経験させておけばよかった」と最も多く挙げたのは、その「失敗や挑戦」だった。何を教えるかだけでなく、子どもが自分で選び、挑戦し、時には失敗できる環境をどうつくるか。幼児教育を考えるうえで、大人の側にも問われている視点といえそうだ。
【調査概要】
調査名:「日本と海外における幼児教育の違いと保護者の意識」に関する調査
調査期間:2026年5月12日~13日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1014人(日本国内で育てた経験がある人511人/海外で育てた経験がある人503人)
調査対象:調査回答時に6歳以上の子どもがおり、幼児期(2~5歳)の子どもを日本国内または海外で育てた経験があると回答したモニター
調査元:学校法人SEiRYO学園
モニター提供元:サクリサ


