AIとは戦わない、カリスマ個人投資家が潮目に下す決断
最近、AIやロボットを活用した新しい投資の手法も出てきて、正直ついていけなくなっていると感じてます。年齢も重ねてきて、集中力やモチベーションの面でも難しくなって勝てなくなるのは近いのかなと。投資の自動化は、若い世代には当たり前になっていくんでしょうね。個人でプログラムを組んだり、AIでコードを書いてツールをつくれる時代になっているわけですけど、そこには興味がないです。
将棋の世界でAIはプロ棋士に勝てないと思われていたけれど、あっという間に人間に勝つ時代になりました。これが投資の世界でも起こるかというと、違うかなと思っています。将棋は一対一で、打てる手も決まっているゲーム。でも相場は人間が参加してつくっているものだから、もっと複雑です。
急落した瞬間に買いを入れるようなスピード勝負の局面では、AIには到底かなわないと思います。だけど、そういう短期の速さでの勝負を離れて、長く持ち続けるような時間軸の投資には、AIがすぐには入り込みにくい。今まで積み重ねてきた経験を生かして、AIと戦わない領域でやっていくのがいいのかなと考えてます。
30年1月1日からは株の取引をしないという目標があります。人生で何をやっていたかと振り返ると、僕はずっと株を見ていた。果たして人生それでいいのかという問題があります。だから、オルカンのような半永久的にもっていられる商品だけでポートフォリオを固めて売買の手を止め、その時にやりたいことをやってみようと考えています。
それでやっぱり戻ろうとなるかもしれないし、眺めているだけとなるかもしれません。実際にそれができるかどうかは、正直めちゃくちゃ不安ではあります。やっぱり、投資が好きすぎるので。

『バフェットとソロス 勝利の投資学』(マーク・ティアー 著, 望月 衛 翻訳)
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テスタ◎個人投資家。05年に元手300万円で株式投資を開始。初期はデイトレードやスキャルピングなどの短期売買を中心に資産を増やし、その後は中長期投資や配当投資へも手法を拡大。24年に累計利益100億円を達成した。徹底したリスク管理と「期待値」の追求を軸に、市場暴落期でも安定して利益を積み上げ続ける。「負けなければおのずと勝ちとなる」を座右の銘とし、メディア出演やSNSを通じて投資思考を発信するほか、児童養護施設への支援活動にも精力的に取り組む。


