Zapier──マーケティング担当者がAIで分析画面を構築、データに隠れた傾向が浮上
業務自動化サービスを手がけるZapier(ザピアー)で、グロースマーケティング・マネジャーを務めるマット・ブラウンは、インフルエンサーとの提携に関するデータを追跡する必要に迫られた。そこで解決策として目を向けたのが、バイブコーディングである。ブラウンは、AnthropicのClaudeとZapierの自社サービスを使い、必要な情報をすべてすぐに確認できる独自の社内向けダッシュボードを短期間で作り上げた。その過程では、データ構造の設計からJavaScriptやHTMLのコードまでがその場で生成され、バグの発見と修正も自動で行われた。このダッシュボードは、データを眺めているだけではわからなかった傾向やその背景を、すばやく浮かび上がらせた。今ではZapierの毎週のチーム報告会で、日常的に使われている。
アディダス──9割が嫌ったAIツールも2度目の導入で純粋なコーディング時間が5割増
名門スポーツ用品メーカーのアディダスも、開発者にバイブコーディングという力を与えたことで、その生産性を高められたと報告している。ブッキング・ドットコムと同じく、当初は開発者が二の足を踏んだ。試験導入に参加した開発者の90%がツールを「毛嫌い」し、「まったくの時間の無駄」とまで評したのである。
しかし、2度目の試験導入でははるかに有望な結果が出た。このときは、ツールを使うことで仕事の成果が20〜25%上がったと感じる、と開発者が答えている。さらに重要なのは、バイブコーディングによって「ハッピータイム」が50%増えたと開発者が述べていることだ。ハッピータイムとは、事務的な作業ではなく、実際にコードを書くことに使える時間を指す。


