HAAは、講義、試験、成績を中心に学生生活を構成するのではなく、授業とコーオプ教育(Cooperative Education:就業体験プログラム) 、自主プロジェクトを軸にカリキュラムを組み立てている。同校はこの自主プロジェクトを「Pursuits(パースーツ)」と呼ぶ。学生は少なくとも3カ月間、企業内でフルタイム勤務する。創設パートナーであるAnthropicやGoogle、Meta、 NVIDIA、OpenAI、Palantir、Stripeは、カリキュラムの構築に協力するほか、技術・コンピューティング資源の提供、実践的な学習機会の提供など、さまざまな形で関与する。その他に40社以上が、インターンシップやフルタイム雇用の採用パートナーとして参加している。
同アカデミーが求めているのは、「仕事の証明」を持つ学生だ。Biyaniによれば、「根っからのビルダー」である若者、高校卒業者で「『この先また4年間、同じことをやりたくない。自分を前に進めたい』と言う」人材である。
私はBiyaniに、「伝統的な大学がHAAから何を学ぶべきか」「AIによって対人スキルの価値が高まる可能性はあるか」、そして「シリコンバレーが大学中退者を理想化しているのか」について聞いた。
リサ・チェンバーズ(筆者):AIによって、高等教育は何を変える必要があるのでしょうか。
Biyani:AIと戦うのではなく、受け入れなければなりません。もうここにあるのですから。これは未来の新しいテクノロジーであり、新しいノートパソコンです。AIを禁止しておきながら、学生を未来に備えさせているとは言えません。その2つは正反対です。
AIが存在する以上、まったく異なるスキルを教える必要があります。単に「大規模言語モデル(LLM)はこういうものだ」「AIはこう機能する」と教えるだけではありません。それは重要で、誰もが人々にAIの使い方を教えようとするでしょう。それはそれでいい。しかし必要なのは、異なるマインドセットを教えることです。


