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2026.10.17 14:00

メタのAI「Muse」、6分で約11万円分のアマゾン用クレジットを発見──料金交渉から返金まで代行

HAYAVISTA - stock.adobe.com

保険金の請求から契約の解約まで、AIが面倒な手続きを引き受ける

テクノロジー起業家のマット・バン・ホーンは、Instinctを使い、以前契約していた自動車保険と健康保険、長く使っていなかった銀行口座から計約2000ドル(約32万円)を取り戻した。Instinctは保険金の請求手続きも行い、本人の許可を得てパスポートに記載された署名を利用した。バン・ホーンは「こうした個人向けAIエージェントは、とにかくやってみようという姿勢を持っている」と語る。従来は「申し訳ありませんが、それはできません」と断られることに慣れきっていたという。

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会社閉鎖後も続く労災保険料の請求、Museが交渉で解決

エンジェル投資家でテクノロジー企業の創業者でもあるフランク・チェンは、2025年9月ごろに金融テクノロジーの新興企業を閉鎖した。ところが、保険会社AmTrustは、閉鎖後も従業員の業務中のけがなどに備える労災補償保険の保険料を請求し続けていた。チェンは2026年9月、Museに保険の解約と返金を交渉させ、約800ドル(約12万6000円)を節約した。当初の交渉がうまくいかなかった際には、AIが別の進め方を提案し、最終的に問題が解決したという。「電話を保留にされたまま待ちたい人がいるだろうか。自動音声メニューを延々とたどりたい人がいるだろうか。もともとやりたくなかった作業だけに、大幅な時間短縮になった」とチェンは語った。

Museの電話機能は限定提供が続く、人間による通話代行の試験は停止

2026年10月15日の時点でも、Museが利用者に代わって企業へ電話をかける機能は、希望した利用者へ順次提供する試験段階にある。利用を申し込んでも機能が有効にならない人がおり、すべての利用者が使えるわけではない。顧客窓口との会話をAIが実際にどこまで担当するのか、メタは電話機能の詳細な仕様を公表していない。

9月には、メタが一部の通話を人間の担当者に任せる試験を行っていたと404 Mediaが報じた。その後、メタは人間が電話を代行する試験を停止した。同社は社内試験の一環だったと説明し、人間が通話を代行する方式については、適切な情報開示の準備が整った段階で提供するとしている。

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保険料の節約と銀行口座の連携、個人情報のリスクをどう考える?

AIを使った支出の見直しは、保険料やインターネット料金など継続して発生する費用にも広がっている。米フロリダ州ウェストパームビーチ在住の株式トレーダー、ジェイソン・ルオンゴは、Museで保険会社Geicoの契約を解約し、より安い保険へ切り替えた。年間の保険料が約1000ドル(約15万8000円)安くなったという。

ルオンゴはさまざまなAIツールを使い、Museには銀行口座へのアクセスも許可している。AIに銀行口座の情報を扱わせることには抵抗を感じる利用者もいる。特に、2026年9月に報じられたAIを巡る重大なセキュリティー侵害や、メタが個人情報の扱いを巡って長く問題を抱えてきた経緯を考えれば、懸念もある。それでもルオンゴは心配していない。「私はマーク・ザッカーバーグをむしろ信頼している」と語り、メタが安全上の懸念に対応するため、Museの公開を数カ月遅らせたとも述べた。

約1年間払った電子書籍サービスの料金が、返金申請から約6日で戻る

Museを早期に使い始めた人の多くは、自分のデータのプライバシーをあまり気にしていない。メール配信サービス企業Beehiivの顧客支援担当上級マネジャー、クリス・エイブラハムは「良いことか悪いことか分からないが、メタは恐らく既に私のデータをすべて持っている。金融情報をすべて金融API大手のPlaid経由で接続しても構わないと思った」と語った。Plaidは、銀行口座などの金融情報を利用者が選んだアプリやサービスと連携させる仕組みを提供する企業だ。エイブラハムはMuseを使い、電子書籍サービス「All You Can Books」の月額25ドル(約4000円)の契約を解約し、返金を申請した。約1年間にわたって料金を払っていたが、「約6日後、300ドル余り(少なくとも約4万7000円)が全額戻ってきた」という。

(forbes.com 原文)

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