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2026.09.25 10:30

Metaはなぜオーディオ専用のAIグラスをつくるのか 「カメラを内蔵しない」本当の意図

バッテリーを強化した「Ray-Ban Meta(Gen 3)」。日本でも9月下旬に発売される

だからこそ、MetaがRay-Ban Meta Audioについて「カメラをなくすこと自体が目的ではなかった」と説明することにも合点がいく。Metaにとっての主戦場はカメラの有無そのものではなく、AIをいかに日常の中で使えるものにするかという領域にあるからだ。

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独自のエージェンティックAI「Muse」でグーグルを迎え撃つ

グーグルは今年5月に開催した世界開発者会議「Google I/O 2026」で、サムスンやクアルコムに加え、アイウェアブランドのワービーパーカー、ジェントルモンスターと提携し、Geminiを搭載するオーディオグラスの展開を発表した。当時の予告通りに計画が進めば、今秋には米国などで最初の製品が発売される見通しだ。

Metaのロスチャイルド氏は、AIグラス市場におけるグーグルとの競争について、同社がこれまでエシロールルックスオティカとパートナーシップを組み、Ray-BanやOakleyを含む多彩なフレームを展開してきたことに加え、ユーザーからのフィードバックを取り入れながら製品の使い勝手を磨いてきた「実績」に強みがあると強調した。

米国で先行提供するMetaの自社開発によるエージェント型AI「Muse(ミューズ)」は、ユーザーからの音声による問いかけに答えるだけでなく、ユーザーの好みを学習しながら、旅行の手配をはじめとする日常的なタスクを自律的に支援する機能を備える。ロスチャイルド氏は、スマートグラスとMuseを一体的に最適化しながら開発できることが、日常的な使い勝手の向上にもつながると説明している。

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筆者はMetaが日本国内で開催したイベントで、Ray-Ban Meta Audioを先行体験する機会を得た。Clubmasterタイプのフレームを試着したところ、見た目はやや大ぶりながら、本体は意外なほど軽い。さらにユーザーの鼻の形に柔軟にフィットするノーズパッドも心地よく、快適な装着感が得られた。

Ray-Ban Meta AudioのClubmasterは、自在にフィット感を調節できるノーズパッドを採用している
Ray-Ban Meta AudioのClubmasterは、自在にフィット感を調節できるノーズパッドを採用している

見落とせないのが「音質」だ。オーディオグラスを名乗る以上、AIとの対話だけでなく音楽等、コンテンツのサウンドをリスニングする際の体験を高めることも重要になる。ところが本機で短時間ながら音楽を再生してみたところ、音質そのものに大きな不満はないものの、音楽再生用のオーディオデバイスとして強く印象に残るほどの表現力は感じられなかった。

屋外で使用する際には、耳をふさがないオープンスタイルの快適さを保ちながら十分な音質を確保し、同時に周囲への音漏れをテクノロジーでどこまで抑えられるかも大事なポイントになる。オーディオ専業ブランドと積極的な協業を図ることも、今後は視野に入れるべきだと思う。

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編集=安井克至

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