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2026.09.24 10:45

中国のハッカーがAIで100社超を攻撃、過去最大級のAIハッキング

Koshiro K - stock.adobe.com

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多国籍企業や大手航空会などが標的に、61万8000件のカード情報を窃取

ハッカーのデータによれば、被害を受けた企業には、年間売上高が100億ドル(約1兆5800億円)を超える、ホテルなどを展開する米国の多国籍企業、同じく売上高が数十億ドル(数千億円)規模の米国の大手航空会社、売上高が10億ドル(約1580億円)を超えるオンラインのファッション小売企業が含まれている。ハッカーはこの他にも、ミネソタ州の銃の販売店やイリノイ州の美容用品の小売店など、規模の小さい企業を数多く攻撃していた。

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ハッカーのサーバーには、少なくとも61万8000件のクレジットカードの情報が保存されていた。ただし、ハッカーがこれらのカードを使って資金を抜き取ったり、商品を購入したりできたのかどうかはわかっていない。不正対策を手がけるサイバーセキュリティのスタートアップ、Overwatch Data(オーバーウォッチ・データ)がこのカード情報を分析し、重複のない本物の情報である可能性が高いと判断した。そのうち米国人が保有するカードは、48万8000件にのぼる。

「あれだけの短い期間で、これだけの数の標的を狙い、しかも攻撃した1社1社に高度な手口を使っている。驚くほかありません。私はインシデント対応(incident response。攻撃を受けた組織の被害調査や復旧の支援)の仕事に10年近く携わってきました……はっきり言いますが、これは私が見慣れているような事態ではありません」と、ガンビットの共同創業者サアル・エリアスは言う。

Anthropicは、攻撃に使われていたアカウントを特定し、利用を停止したことを明らかにした。ディープシークと、Kimiを開発した中国のAI企業ムーンショットAI(Moonshot AI)は、記事の公開時点でコメントの求めに応じていない。

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攻撃を解き明かしたイスラエルの新興企業

ガンビットは、イスラエルに拠点を置く2024年設立のサイバーセキュリティ企業で、AIを軸に、企業のクラウド上のシステムを監視している。調達した資金は累計で6000万ドル(約95億円)にのぼる。同社はこれまで、ハッカーがAIに大きく頼ったサイバー犯罪の攻撃活動をいくつも突き止めてきた。今年に入ってからも、同社の研究者たちは、ロシア語を話すサイバー犯罪者たちが、スペースX傘下のAIコーディングツールCursor(カーソル)を使って7社に侵入していたことを発見している。

旧版Claudeと中国製AIを組み合わせ、標的1件あたりの攻撃費用は約470円から

セラがフォーブスに示したスクリーンショットとログからは、ハッカーが早くも7月には攻撃用のインフラを整え始めていた形跡がうかがえる。ハッカーは複数のオープンソースのツールを使っていた。その中には、複数のAIエージェントを束ねて動かす「AIエージェント・オーケストレーター」(AI agent orchestrator)と呼ばれるツールのCairn(ケアン)とHermes(ヘルメス)も含まれる。これらのツールによって、ハッカーは一流のAI開発企業のモデルを組み合わせて使うことができた。組み合わせたのは、Anthropicの最先端AIモデルの旧バージョンであるClaude Opus 4.6や、浙江省杭州市を拠点とするDeepSeekが今月リリースしたDeepSeek-V4.1-Flashなどである。ガンビットが入手したデータによれば、攻撃にかかった費用は、標的1件あたり総額で3〜180ドル(約470〜2万8000円)だった。

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翻訳=酒匂寛

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