シリコンバレーでは、従来の高等教育ではなくAIネイティブで実践的な教育を重視するという機運が高まりつつある。ビリオネアのピーター・ティールは2011年に「ティール・フェローシップ」を創設し、起業のために大学に進学しない、あるいは中退する参加者に対して2年間で25万ドル(約3940万円)を提供している。また、パランティアは4カ月間の有給プログラム「メリトクラシー・フェローシップ」を提供し、候補者を純粋に「実績」と現実世界での実行力で評価する。このプログラムは同社のフルタイム職につながる直接的な採用パイプラインとしても機能している。
Yコンビネータのようなアクセラレーターや初期段階のスタートアップ向けインキュベーターも、高校卒業後や大学中退後の学生に実践的な環境を提供している。またグーグルは、トップ企業から4年制大学の学位と同等とみなされるように特別に設計された「キャリア認定証」という形で、代替的な教育イニシアチブを立ち上げた。加えて、メタやアップルも専門的な役割を担う人材を育成するための独自の採用パイプラインを構築してきた。
ビヤニは、従来の大学モデルはAI時代には根本的に不向きであり、学生は実地で学ぶ方がより良い結果を得られると主張する。ホロウィッツ・アンドリーセン・アカデミーに参加する学生はサンフランシスコに居住する必要があり、スタートアップが密集する環境に直接身を置くことになる。これにより、設立母体である同社は、有望な企業に対して優先的に投資を行う機会を得ることができる。
アンドリーセン・ホロウィッツの共同創業者兼ゼネラルパートナーであるマーク・アンドリーセンの推定資産額は、22日時点で19億ドル(約2990億円)に上る。彼はウェブブラウザ企業のネットスケープ(後にAOLが買収)を共同創業したほか、ラウドクラウドを共同創業し、2007年に同社をヒューレット・パッカードへ16億ドル(約2520億円)で売却している。彼の最大の経済的成功は、フェイスブックへのシード投資だ。
一方、もう1人の共同創業者であるベン・ホロウィッツはフォーブスの富豪ランキングには名を連ねていないものの、スカイプ、リフト、ミディアム、オクタなどの企業への投資で知られる。彼は、フォーブスが毎年発表する優秀なベンチャーキャピタル投資家のランキング『ミダス・リスト』の常連だ。


