米国時間9月21日の早朝、ナイキの株価が小幅に下落した。同社は週末にかけて、人種差別的だと批判を浴びたコンバースの広告に対する謝罪に追われたほか、最大の広告塔であったスター選手の離脱にも見舞われた。もっとも、株価は先週の時点ですでに下落傾向にあった。
ナイキ株が0.4%安、広告騒動の前から4%超下落
米東部時間21日午前10時30分現在ナイキ株は約0.4%安で推移している。
コンバースの広告騒動や、広告パートナーだったフランスのサッカースター、キリアン・エムバペとの契約終了が同社を揺るがす前から、株価は先週比で4%以上下落していた。
KKKを連想させるとの批判で謝罪、広告を削除
コンバースの親会社であるナイキは週末、白人至上主義団体のクー・クラックス・クラン(KKK)を彷彿とさせると批判された広告について謝罪声明を出した。
ナイキは声明で「申し訳なく思う。この画像がなぜ深い不快感を与えるのかを理解しており、我々の過ちであったと認識している」と釈明した。さらに「自社のチャンネルから画像を削除し、掲載されたすべての場所からの削除も進めている」としたうえで、「今後は改善に努める」と約束した。
問題の広告には、白い衣服を着た人物の下半身が描かれている。一部の批評家はこの衣服をKKKの白装束に例え、手に持った黒いコンバースの靴が、リンチ(私刑)に遭って宙吊りになった犠牲者の足のように見えると指摘していた。
ブルームバーグが最初に報じた社内メモによると、コンバースのアーロン・ケインCEOは従業員に対し、「あの画像を使用するべきではなかった。懸念の声が上がると同時に、すべてのチャンネルから削除を始めた」と説明した。また、「社内の審査プロセスや、自分たちの業務をチェックするための批判的な視点を厳しく見直す」とも明言している。
米下院議員がナイキとコンバースを批判、誰が関わったか説明を要求
ルイジアナ州選出のトロイ・カーター下院議員(民主党)は週末の声明でナイキとコンバースを痛烈に批判した。カーターは、「あなた方の広告には、頭巾を被ったKKKの団員と、リンチの犠牲者のぶら下がった足のようなものが一緒に映っている」と指摘。「これを不幸な誤解として片付け、我々の知性をバカにするような真似はするべきではない」と非難した。さらに両社に対し、誰が意思決定に関わり、今後どう対応するのかを説明するよう要求し、「その部屋に黒人はいたのか。いたのなら、誰か彼らの声に耳を傾けたのか」と問い詰めた。



