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2026.09.21 21:46

アップルはかつてAIの未来を手にしていたが、それを自ら投げ捨てた

Adobe Stock

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iPhone 4Sは2011年10月4日、「Let's Talk iPhone」と題された基調講演で発表された。今にして思えば、彼らはカンマを打ち忘れたのではないかと思わざるを得ない。なぜなら、これはSiriのお披露目の場だったからだ。「Let's Talk, iPhone(さあ話そう、iPhone)」とする方がしっくりくる。とはいえ、Siriは常に大きな期待を抱かせながら、あと一歩のところで届かないままだった。

本稿は、スマートフォン時代を形作った瞬間を振り返る「30 Days of iPhone」の12日目である。

アップル、iPhone向けバーチャルAIアシスタントを買収

SRIインターナショナルがSiriを立ち上げたのは2010年12月のことで、その後アップルが同社を買収した。アップルは2011年10月14日にリリースされたiPhone 4Sに、統合されたバージョンのSiriを導入した。インテリジェントなパーソナルアシスタントとしてアピールされたSiriは、ユーザーが自然に話しかけることで、電話の基本操作、カレンダーや連絡先のPIM(個人情報管理)データとの連携、Web検索など、新型iPhoneの一部の機能を起動させることができた。

Siriは発売当初、大成功を収めたわけではなかった。2012年に、ジャーナリストのセス・フィージャーマンはアップル内部におけるSiriへの評価についてこう記している。「一部のアップル社員でさえ、これまでのSiriのパフォーマンスに当惑していることを認めており、ある元アップル関係者は、スティーブ・ジョブズなら『Siriの体たらくに激怒していただろう』とまで語っている」。

Siriは、大衆の想像力を刺激して普及した初の音声アシスタントだった。時折返ってくる「ポッド・ベイのドアを開けて、ハル」といったイースターエッグ(隠し機能)的な回答はすぐに発見され、AIをめぐる対話を象徴するものとなった。iOS 11では、追加の質問をすることや、直前の質問と回答から生成されたデータを使用する機能が追加され、重要な一歩を踏み出した。アップルによる実装は厳格に制限されていたものの、多くの人々にとってSiriはデバイス上のAIがどうあるべきかの青写真だった

iPhoneのSiriはかつてAIの未来だったが、現在はそうではない

WWDC 2024で予告された「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」のアップデートの一環として、Siriに大規模言語モデルが搭載され、2023年後半に発売されたグーグルのPixelやサムスンのGalaxyといったモデルによるAndroidのAIの取り組みに対抗するための生成AI機能が追加された。しかし、アップルのAIツールはAndroidのものほど強力ではない。2026年9月14日にリリースされるiOS 27で、その差が縮まることが期待されている。

アップルは過去10年間にリードを築くどころか、Siriを利用してモバイルAIのあり方を定義する好機を逃してしまった。今問われているのは、同社が「アップルならではのやり方」で追いつくことができるかどうかだ。

本稿は「30 Days of iPhone」の12日目である。前回は、FaceTimeをオープンな標準規格にするというスティーブ・ジョブズの果たされなかった約束を振り返った。

forbes.com 原文

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