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AI

2026.10.12 11:35

AIがソフト企業の「堀」を破壊する──元セコイア投資家は何でもこなす1社が勝つと説く

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時期尚早との反論も、モーニングスターは今も乗り換え費用を堀の主な源泉とみる

反論としてありうるのは、バーナルは気が早く、時期の読みを誤っているのではないかというものだ。米投資調査会社モーニングスターがカバーするソフトウェア企業の分析では、今なおスイッチングコストがこの業種の堀の主な源泉とされている。業務の流れに組み込まれ、ほかのアプリケーションともつながったシステムは、競合をどれだけ安く作れるかとは関係なく、引きはがすのが難しいからである。規制のある業種には、コード生成では手の届かないコンプライアンス上のロックインもある。

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提唱者のバーナルが勝者として描く多機能型の企業は、本人の主要な投資先

バーナル自身も、市場がどう決着するかは分からないと認めている。引き合いに出したアマゾンにしても、攻めにくい存在になるまでに30年の再投資を要した企業であり、ベンチャーキャピタルから資金を得た創業者の多くには、その戦略を走らせる余裕がない。そもそもこのエッセイを書いたのは、この論が持ち上げている当のオールインワン型プラットフォームに、最も大きな持ち分を持つ投資家でもある。

創業者への助言:単機能のソフトを売るのでなく、ある部署の仕事に必要なソフトを自社ですべて提供せよ

創業者にとって、ここから取り出せる指針は次のようになる。個別機能ではなくバイイングセンターを選び、それを丸ごと押さえることを前提に開発計画の費用を見積もる。出荷の速さそのものを堀とみなし、実際に測る。守りになるのは、すでに作り上げたものをすべて複製するのにかかるコストの総量だからだ。

スイッチングコストを根拠にした説明は、数年のうちにデューデリジェンス(投資家による事前の精査)で通らなくなると見込み、ブランド、流通、規模の経済に置き換える。製品がポイントソリューション(特定の業務だけを解決する単機能の製品)なら、プラットフォーム側に先を越される前に、自分の条件で統合される道筋を用意しておく。製品がLovableやその同類の上に作った小さなソフトウェアなら、ベンチャーの物語としてではなく、創業者が丸ごと自分で持つ事業として回す。

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顧客がやめずに使い続けていても安泰ではない、製品の守備範囲は狭い中規模ソフト企業

これまで顧客をつなぎとめてきたが、製品の守備範囲は狭い。そういう中堅のポイントソリューションが、むき出しになった中間層である。すでにバイイングセンターを押さえたプラットフォームは、バーベル型市場の両端のうち巨大企業の側を占める候補だ。そこにはバーナル自身の投資先も複数含まれる。次の調達ラウンドは、この理屈で値付けされることになる。

無数の小さな事業を支える「ソフトウェア版ショッピファイ」はどこが担うか

決着がついていないのは、ロングテールを支えるプラットフォームは何かという問いだ。ソフトウェアの時代におけるショッピファイに当たるものである。バーナルは読者に案を募っている。最初に答えを出した者が、次の10年の投資メモを書いたことになる。

(forbes.com 原文)

翻訳=酒匂寛

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