アップルを熱心に追うネット上のコミュニティでは、iPhone Duoは単なる高価格帯の折りたたみスマホではなく、「革命」を起こす製品になるとの声が上がっている。折りたたみスマホ市場ですぐに成功し、販売は前年比で大幅に伸び、10年以内には折りたたみスマホが新規販売の過半数を占めるという見方まである。
少し立ち止まって考えてみよう。iPhone Duoが成功作と見なされるとしても、その影響を評価するには、スマホ市場をめぐる2つの事情を考える必要がある。
「アップルの囲い込み」がiPhone Duoの成功を下支え
第1の事情は、折りたたみスマホを望みながら、アップル製品を使い続けたい利用者の存在だ。iPhone Duoの商業的な成功を支えるのは、斬新なハードウェア設計そのものより、iOSや各種サービスから利用者が離れにくいエコシステムである。
ヘンリー・フォードのモデルTをめぐる「選べるのは黒だけ」という有名な逸話になぞらえれば、アップル利用者にも折りたたみスマホを選ぶ自由はある。ただし、iOSを使い続けるなら、アップルが用意した選択肢はiPhone Duoだけだ。
サムスン38%、アップル25%、ファーウェイ22%との予測
この制約がiPhone Duoの販売を下支えする。アップルのソフトウェアやサービスが作る、いわばビロード張りのように居心地のよい環境から離れたくない利用者は、折りたたみスマホを求めるならDuoを選ぶことになる。その意味で、iPhone Duoが評価面でも販売面でも成功する条件は、参入時点から整っている。カウンターポイントリサーチは、2026年の世界の折りたたみスマホ出荷シェアを、サムスン38%、アップル25%、ファーウェイ22%と予測している。アップルは2位になる見通しだ。



