(4)ビップショップ・ホールディングス(VIPS)
事業概要
・株価:12.11ドル
・PBR:1.0倍
・PER:4.1倍
・過去3年の平均PER:7.4倍
・EPSが増加した連続四半期数:4
ビップショップは中国の消費者向けにオンライン店舗と実店舗を展開する。ブランド品の値引き販売を得意とし、米国のT.J.マックスに似た事業モデルだ。
VIPSが有力な選択肢である理由
減収が続き、VIPS株は過去1年で31.6%超下落した。ブランド品を短期間だけ値引き販売するオンラインのフラッシュセールを柱としてきたが、競争激化と事業革新の乏しさに苦しんでいる。
同社は成長している実店舗事業を拡大し、低迷に対応している。小売り不動産を収益化するため、上場REIT(不動産投資信託)も2本立ち上げた。
減収に苦しむものの、手元資金は潤沢で、粗利益率は22%を超える。小売企業は一般に有力な配当株になりにくいが、VIPSは米国上場のADR(米国預託証券)保有者に年1回、0.60ドル(約95円)を配当する。配当利回りは5.1%だ。
(5)アトランティック・ユニオン・バンクシェアーズ(AUB)
事業概要
・株価:40.04ドル
・PBR:1.1倍
・PER:11.9倍
・過去3年の平均PER:16.5倍
・EPSが増加した連続四半期数:3
アトランティック・ユニオン・バンクシェアーズは、アトランティック・ユニオン・バンクの持ち株会社だ。傘下銀行は個人と企業に金融サービスを提供し、バージニア、メリーランド、ノースカロライナ各州と首都ワシントンに支店やATMを持つ。
AUBが有力な選択肢である理由
同社は2014~2025年に一連の買収を進め、バージニア州と周辺地域で営業基盤を広げた。サンディ・スプリング・バンクの買収と統合が完了し、買収に頼らない自力成長に力を入れている。
この方針は2026年第2四半期に堅調な成果を生んだ。銀行の収益性を測る主要指標である総資産利益率、自己資本利益率、純金利マージン、効率性比率はいずれも前四半期から改善した。利益も市場予想を上回った。決算発表後、少なくとも3人のアナリストがAUBの目標株価を引き上げた。
AUBの配当利回りは3.7%だ。2億5000万ドル(約395億円)の自社株買い枠も承認した。
(6)レシデオ・テクノロジーズ(REZI)
事業概要
・株価:18.90ドル
・PBR:1.2倍
・PER:7.7倍
・過去3年の平均PER:23.3倍
・EPSが増加した連続四半期数:4
レシデオは、住宅・商業施設向けの空調設備(HVAC)のセンサーと制御機器、煙・一酸化炭素センサー、消火製品を製造・販売する。
REZIが有力な選択肢である理由
REZI株は過去1年で48%超下落したが、投資家心理だけが原因ではない。レシデオは8月初め、ADIグローバル・ディストリビューションを独立した上場企業として分離した。この取引により、REZIが持っていた価値の一部がADIGへ実質的に移った。
分離後、投資家は単独会社になったレシデオの2026年見通しに否定的に反応し、株価はさらに下がった。
新しいREZIは大幅に小さくなったが、事業の焦点は明確になり、売上高と粗利益率には勢いがある。アナリストは楽観的で、最も低い目標株価でも39.3%の上昇余地があり、平均目標では77%となる。
REZIは配当を支払っていない。


