OpenAI、アンソロピック、スペースXAIで利用条件が異なる
Copilotは現在、OpenAI、アンソロピック(Anthropic)、スペースXAIのモデルを扱う。マイクロソフトの資料からは、3社のモデルに異なる利用条件が設定されていることが分かる。
OpenAIのモデルはCopilotの開始当初から使われてきた。2025年9月にCopilotへ追加されたアンソロピックのClaudeモデルは、マイクロソフトが定めるデータ処理条件に基づき、サブプロセッサーとして提供されている。
EU、EFTA、英国を除く大半の商用クラウド顧客では、アンソロピックのモデルが初期設定で有効になっている。
ただし、アンソロピックがデータを最長30日間保持する必要があるMythosクラスのモデルは別扱いとなる。すべての利用場面で初期設定が無効となっており、利用にはアンソロピックの条件に基づく別個のオプトインが必要だ。
Grokには、さらに制限の強い条件が設定された。すべての地域で初期設定は無効。利用するには企業のIT管理者による有効化が必要で、プレビュー期間中はEU、EFTA、英国で提供されない。
同じ資料によると、アンソロピックのモデルもEUデータ境界の対象外だ。EUデータ境界とは、EUとEFTAの顧客データについて、マイクロソフトが域内での保存や処理を原則とする仕組みを指す。EU、EFTA、英国の顧客では、アンソロピックのモデルも初期設定で無効となっている。
地域によって利用条件を変える仕組みは、Grokだけに適用されたものではない。どの地域を提供対象とし、どのAIモデルを初期設定で有効にするかは、マイクロソフトが自社の方針に基づいて定める。その条件の範囲内で、各企業の管理者が実際に利用するモデルを設定する。
マイクロソフトが企業へ提供しているのは、個々のAIモデルだけではない。複数のモデルを管理し、地域や企業によって利用条件を変えられるプラットフォームも同社の企業向けサービスの一部だ。
たとえば、EU圏にあるフランクフルトの顧客と米国ダラスの顧客では、選択できるAIモデルが異なる場合がある。マイクロソフトが地域ごとの法規制を踏まえて提供条件を設定するためだ。モデル開発企業は、その条件に従って企業顧客へモデルを届ける。


