起業家

2026.09.24 14:00

ヒトとAIの「協働」を前提にスタートアップを構築する5つの方法

7IMJAGO - stock.adobe.com

アイデアから実行までを迅速化する

優れた製品やサービスのアイデアは、ビジネス構築の一要素にすぎない。その裏側にあるのは実行だ。AIが登場しても、A地点からB地点に至るまでのアイデア出し、プロトタイプの作成、テスト、ローンチというステップはおおむね同じだ。変わったのはそのプロセスのスピードだといえる。

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AIツールは各ステップを自動化し、加速させることができる。例えば、実験やユーザーからのフィードバックに耳を傾けることは依然として極めて重要だ。だがAIツールを使えば、潤沢な予算を持つ大企業やグローバルコングロマリットでなくてもこれらを実行できる。AIによって高度なビジネスプロセスが、資金や人員の限られたスタートアップを含め、あらゆる企業にとってより身近なものになっている。

アイデアから実行までの距離を縮めるという考え方を持つことで、AIネイティブなスタートアップの創業者はより機敏に動けるようになる。迅速に行動し、変化する市場やテクノロジー環境に素早く適応できる。これは強力な競争優位だ。例えば事業の方向転換も、「生きるか、死ぬか」の切迫した状況というより、洞察に富み、修正も可能な実験のように感じられる。

人間は「判断」と「人間関係」に注力する

「パワースキル」とも呼ばれるソフトスキルがこれほど重視されたことはかつてなかった。ソフトスキルとは、共感力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、判断力などの技術的でないスキルの総称だ。学校に通う子どもでさえバイブコーディング(直感的な指示によるコーディング)を使ってウェブサイトを設計できる時代において、プロフェッショナルを際立たせる資質とはAIには模倣できないものだろう。

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AIネイティブのスタートアップや、AIを積極的に取り入れる企業の中で最も成功するのは、メンター制度や共感力を養うエクササイズ、アクティブリスニングのトレーニングなどを通じて、こうしたソフトスキルの継続的な向上を推進する企業、というのが私の考えだ。こうした企業は従業員に対して可能な限り業務を自動化し、共感や人間関係の構築、判断力といった、人間にしかできないタスクに多くの時間を割くよう促すだろう。言い換えると、AIが実行部分をより多く担うようになるにつれて、人間の価値は私たちがどれだけよく考え、他者と関係を築き、意思決定できるかに現れるだろう。

(forbes.com 原文)

翻訳=溝口慈子

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