つまり、25歳前後の若年層を顧客に取り込むには、一世代前とはまったく異なる戦略が必要になるかもしれない。
缶入りカクテルのブームは健在
最も明確な勝者の1つが、スピリッツベースのRTDである。
Southern Glazer'sによると、同社の分析ではスピリッツRTDがスピリッツ全体の販売量成長の94%を占めている。
これはかなり注目すべき数字だ。とりわけ、RTDカテゴリー全体は昨年、実際には縮小していたからである。
違いは缶の中身にある。2025年、米国ではモルトベースのRTDが5%減少した一方、スピリッツベースのRTDは14%成長した。
つまり、缶入りカクテルのブームは終わったわけではない。進化しているのだ。
IWSRは、利便性、フレーバーの多様性、そして若い飲酒者の支持に支えられ、RTDが今後もシェアを伸ばすと見込んでいる。米国のアルコール飲料の提供杯数におけるRTDの割合は、2019年には約4%だったが、2024年には8%に達した。IWSRは、この数字が2029年までに9%に達すると予想している。
Southern Glazer'sはまた、バラエティパックが特に好調だと指摘する。RTDカクテルとハードセルツァーの双方で、単一フレーバーのパックを上回っている。
これは直感的にも理解できる。4種類のフレーバーが入った12本パックなら、最初の一口で残り11本があまり好みではないと気づくより、はるかにリスクが小さく感じられるからだ。
小容量ボトルが大きな意味を持つ可能性
もう1つの潜在的な成長戦略は、拍子抜けするほど単純だ。消費者に売るアルコールの量を減らすことである。
Southern Glazer'sによると、飲酒者が利便性、手頃さ、試しやすさを求めるなか、小容量フォーマットが勢いを増している。
これは、アルコール業界で同時に起きている2つの事象と合致する。
人々は支出を気にしている。同時に、節度ある飲酒についても以前より考えている。
なじみのないボトルに50ドル(約7720円)を払いたくない消費者でも、小容量版ならより少ない金額を喜んで支払うかもしれない。飲酒量を減らそうとしている人は、まったく別の理由で小さなボトルを好むかもしれない。
いずれにせよ、生産者は販売を成立させられる。
これは、伝統的なアルコール業界の成長モデルをいくらか変化させるものだ。成長は、必ずしも消費者にもっと飲ませることを意味しない。消費者が実際に求めているものを売る方法を増やすことである。
ノンアルコール飲料は必ずしもアルコールを置き換えているわけではない
そして、「酒抜きの酒」の台頭がある。


