習慣6:日常の楽しみをゆっくりと味わう
セイバリングとは、ポジティブな経験をスルーするのではなく、意識的にその経験を時間をかけて味わうことだ。この習慣の価値は、「慣れ」の問題に直接対抗し、心が「いつものこと」として片づけてしまうようなことを意図的に再認識させる点にある。
実際にはこれはたいてい、その経験と並行して行われていること全てを排除するという意味になる。端末をいじりながらコーヒーを飲む、他の作業をしながら音楽を流す、テレビ番組を見ながら食事をする──。他に何もせず、どれか1つだけに集中する。それがこの実践の全てだ。多くの人は実際にやってみると思っていたより難しいことがわかるが、最終的には大きな喜びを感じるようになる。
習慣7:来週の予定表に小さな楽しみを1つ入れる
期待は一般に考えられている以上に大きな働きをする。楽しみのかなりの部分はその出来事そのものが起きる前にすでに生まれている。これは支出と幸福に関する研究において、少なくとも物質的なニーズがすでに満たされている人の場合、経験が物の所有に勝ることが多い理由の1つでもある。
木曜日に映画を観る、土曜日に友人と夕食をとるといったもので十分だ。そうした予定をカレンダーに加えることで、その週にメリハリがつき、向かうべき目標ができる。「すごく悪いわけではないが、何となく平坦に感じられる」ときに欠けているのは、まさに小さな楽しみであることが多い。


