Destinations
of the Year 2026
SUPPORTED BY
− 新たな観光価値を創造する、先駆者たち −
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− 新たな観光価値を創造する、先駆者たち −
今、日本の地域が持つポテンシャルに熱い視線が注がれている。
インバウンドを追い風に観光シーンが活気に沸く一方で、
特定の地域への偏りや担い手不足といった課題は深刻さを増している。
今、求められているのは、
観光産業の「質的転換」だ。
数や低価格を競う"消費される観光"から、
地域ならではの文化や歴史、自然を掘り起こし、
新たな体験として磨き上げることで、経済と文化が"循環する観光"へ。
「体験がデスティネーションになる」という
考え方が鍵となる。
「Destinations of the
Year」は、地域の価値を体験へと昇華し、
文化と経済の循環を生み出すプレイヤーに光をあてるアワードだ。
工芸、食、自然、風習——あらゆるジャンルの取り組みを可視化し、
ロールモデルとして共有することで、志ある挑戦を全国へ広げていく。
一つひとつの挑戦を、大きな流れへ。
本アワードを通じて観光をアップデートし、
地域文化が受け継がれる未来を後押ししていく。
主催:Forbes JAPAN
共催:J-CAT
Destinations of the Year 2026
受賞結果
本アワードでは、200を超える候補のなかから30の受賞事業者を選定。集まることで新たな未来を拓くという思いを込めて「The 30 Collection」として発表。特に象徴的な取り組みを賞としてピックアップして紹介する。
THE ICON
L’évo富山県・利賀
富山の食と自然を凝縮した、ローカルガストロノミーの最高峰
山菜やジビエ、富山湾の魚、在来野菜を用いた「前衛的地方料理」を軸に、器や家具、空間までを富山・北陸の文化で統一。生産者や職人と15年かけて築いた関係を基盤に、食・工芸・自然・宿泊を唯一無二の体験へと昇華。食を通じた価値を地域経済へと循環させながら、世界中の美食家がこの土地を目指すデスティネーションを築いている。
Future Forward -文化の進化性部門-
流域のがっこう鹿児島県・屋久島
「山10日、海10日、里10日」 屋久島と社会をつなぐ“流域”体験
屋久島の山・里・海をめぐる「流域」を、塩づくりや田植え、川や森での遊びを通して体感する滞在プログラムを提供。土中環境に配慮し“菌築”とも呼ばれる拠点は、世界で25のアワードを受賞。島に根付く言葉を大切にしながら、「人が住むほどに自然が澄んでいく」という共生の思想を体現し、未来の暮らしや観光のあり方を問いかける。
Local Identity -地域固有性部門-
やんばるホテル南溟森室沖縄県・国頭郡
集落を旅の目的地へ シェルパと出会うやんばるの暮らし
沖縄本島の北の端、国頭村。消えゆくやんばるの集落を舞台に、地域を語る案内人「シェルパ」が祈りや暮らしの文化を案内する滞在を展開。空き家や遊休資産を活用し、地域内で人・仕事・経済が循環する仕組みを育む。観光を手段としながら、集落そのものを次世代へ継承する地域共創モデルを体現している。
Circular Business
-循環型ビジネスモデル部門-
Bed and Craft富山県・井波
「クラフトインレジデンス」の先駆けで、職人に“弟子入り”する旅
木彫刻の町・井波で職人と宿を結び、宿泊そのものを地域の工芸や暮らしにふれる体験へと転換。空き家を再生した宿をギャラリーに見立て、作品販売や宿泊収益を職人へ還元する仕組みを構築。食事やワークショップを町に分散させ、地域への回遊と新たな担い手を生み出す循環型ビジネスを実践している。
Social Sustainability
-持続可能性(社会・地域関係)部門-
SOIL Setoda広島県・瀬戸田
瀬戸田の日常やコミュニティ溶け込む、地域共創型の滞在体験
しおまち商店街を歩き、銭湯「yubune」を利用し、港の食堂で地域の人と交わる。SOIL Setodaは、「まちのリビングルーム」という発想のもと、宿泊施設を起点に食堂やカフェ、図書館などを展開。地域の日常を豊かにすることと、訪れたい旅先であること。その両輪で、人や経済、コミュニティの循環を育む持続可能な観光を実践している。
蔵サウナと文化財の宿 森長
秋田県・男鹿
THREE GOATS
岩手県・盛岡
Craft Invitation by SOE
福井県・越前鯖江
オーベルジュほまち 三國湊
福井県・三国町
Takigahara Craft & Stay
石川県・小松
花紫
石川県・山中温泉
永井酒造
群馬県・川場村
白井屋ホテル
群馬県・前橋
八雲茶寮
東京都・目黒
GORA KADAN FUJI
静岡県・須走
BYAKU Narai
長野県・奈良井宿
POJ Studio
京都府・祇園
帝国ホテル 京都
京都府・祇園
ume,yamazoe
奈良県・山辺郡山添村
犬島精錬所美術館
岡山県・犬島
千年オリーブテラス for your wellness
香川県・小豆島
Entô
島根県・隠岐
他郷阿部家
島根県・石見銀山
大谷山荘
山口県・長門湯本
Craft Inn 手 [té]
福岡県・八女
Enowa Yufuin
大分県・湯布院
冨士屋ホテル
大分県・鉄輪温泉
鍋島オーベルジュ
佐賀県・肥前浜宿
和多屋別荘
佐賀県・嬉野温泉
蔵サウナと文化財の宿 森長秋田県・男鹿
なまはげ文化を継ぐ宿で蔵サウナと発酵食、街歩き
文化財に泊まり、男鹿を暮らすように旅をする滞在がコンセプト。港町で長く親しまれた旅館を受け継ぎ、築約100年の登録有形文化財を現代の感性で再生。ゲストに対して、蔵を活用した「なもみサウナ」や秋田の食・酒を楽しみながら、この土地の日常や人との出会いに触れることができる滞在を提案している。文化財と地域文化を未来へつなぐ新しい旅の拠点として、伝統文化を現代の形に翻訳する、男鹿ならではの豊かな時間を育む町宿だ。
THREE GOATS岩手県・盛岡
再生する人々と自然の優しさにふれる、7日間のみちのく潮風トレイル
八戸から相馬まで約1000km続くロングトレイルを、7日間のハイライトで歩く。道中は地元の住民と交流、震災からの再生の軌跡とこの土地に生き続ける理由を聞き、自身の暮らしと命を見つめ直す。同行するガイドは、東北を愛する盛岡在住20年の英語ネイティブ。インバウンドの少ない東北で、災害と隣り合わせの日常の暮らしにふれられる体験が唯一無二。快適に歩く旅をサポートするためのお弁当や荷物運搬などのニーズも増えた。
Craft Invitation by SOE福井県・越前鯖江
1500年の越前和紙産地に泊まり、産業観光の最前線を知る
母体は、地域の工房を一般公開し、作り手と直接出会える産業観光イベント「RENEW」。約120社が参加し、3日間で延べ5.5万人を集める催しを通年で受け止める拠点でもあり、産業観光の先駆者だ。豪商の古民家と蔵を改め、全3室に楮・三椏・雁皮という和紙の原料植物の名を冠す。越前鯖江エリア一帯には7つの地場産業が集積。地域産業を100年後も継続させるための手段として観光を位置づけ、職人の声を聞き、訪日外国人の誘客に取り組む。
オーベルジュほまち 三國湊福井県・三国町
千年の湊町「三國湊」で 吉野建の美食
北前船の寄港地として栄えた古の湊町、三國湊。町全体をホテルと見立て、点在する町家10棟を往時の柱・梁・笏谷石を活かしてリノベーション。ゆったりとした時間を贅沢に過ごせる。食ではフレンチのスターシェフ吉野建が皇室献上がに「越前がに」や希少な最高級和牛「若狭牛」等、世界に誇る食材を独自の世界観でメニュー化。町に残る史跡や行事、人との触れ合いから、深い歴史の息吹を感じる。
Takigahara Craft & Stay石川県・小松
小松の日本遺産・石文化の体験で綴る“自然と共存する美学”
かつて採石と農業で成り立った石川・小松の滝ヶ原。人口170人ほどの限界集落に立つ一棟貸しの宿は、築80年の石蔵を改めたもの。ラウンジにはザハ・ハディッドやジャスパー・モリソンの家具が置かれる、敷地の農園で野菜や卵を自給する。地域住民による採石場ガイドや那谷寺と連携した石文化体験で地域にも報酬金額を還元。地域で得られた利益は、古民家・石蔵の維持修繕、耕作放棄地の再生、里山の景観保全へと再投資している。
花紫石川県・山中温泉
文化人が愛した山中温泉の魅力を現代的な空間で味わう
松尾芭蕉などの文人墨客が訪れた山中温泉。1902年創業の歴史をもつ旅館「花紫」が目指すのは、泊まらない人も楽しめる茶房やギャラリーを備えた「日本の文化サロン」だ。6代目当主が案内するオーナーズツアーや、NYと山中温泉の2拠点の作家がナビゲートするディープなプログラムも展開。日本の文化や魅力を未来につなぐため、スタッフに英語や茶・酒類の研修を実施。ホスピタリティ人材の価値向上にも力を入れている。
永井酒造群馬県・川場村
利根川源流のテロワールを巡る、最高峰の酒蔵テイスティング
1886年創業の酒蔵が営む、1日1組限定・招待制のテロワール体験。仕込み水を育む水源の森と地元ブランド米の田んぼを巡り、瓶内二次発酵スパークリング酒、限定酒、超長期氷温熟成酒、デザート酒を一つの物語として味わう。グラスや温度による表情の変化、料理とのペアリングを通して、日本酒の可能性を探求。ナパ・ヴァレーで培ったテロワールの思想と、日本の自然美や食文化が融合する、ここでしか出会えない日本酒体験を提供。
白井屋ホテル群馬県・前橋
建築の力でアートの起点に 泊まる美術館による、まちの価値転換
前橋のフレンチが、美食ガイド『ゴ・エ・ミヨ』に5年連続で載っている。白井屋ホテルのメインダイニングだ。かつて絹で栄え、のちにさびれた城下町で、300年続いた旅館を建築家藤本壮介の協力を得、2020年に再生。仕掛けたのは地元出身のJINS創業者田中仁。前橋を「アートの街」へ成長させる取り組みで核となる宿に私財を投じ、美術館級のアートを展示。白井屋ホテルとして2026年秋、前橋で初開催の国際芸術祭にも参加。
八雲茶寮東京都・目黒
お茶に始まりお茶に終わる、茶房での「朝食」体験
東京・目黒の住宅地に佇む八雲茶寮。併設の茶房にて朝9時より供される「朝茶」は、お茶に始まりお茶に終わる。季節のお茶や炒りたての焙じ茶とともに、その場を共にする方々と同じ釜で炊いた粥を囲み、重湯、五分粥、全粥の順に炊き上がりまでの変化を味わう。自家製豆腐の味噌汁、玉子焼や干物、季節の野菜をたっぷりといただいた後は菓子とお薄で締めくくる。茶房では朝茶のほか午後もお茶と菓子を愉しむひとときを堪能できる。
GORA KADAN FUJI静岡県・須走
GORA KADAN FUJIでの宿泊体験と霊峰不二を巡る再生の巡礼
富士山頂から直線12kmに立つ、2025年7月開業の全42室オールスイートの宿。富士山信仰で「胎内めぐり」と呼ばれた船津胎内樹型をめぐる、富士山の奥まで潜る体験が新鮮だ。その洞窟の入口は、神社のなかにある。約1000年前の噴火で流れた溶岩が大木を覆い、木が朽ちて残った総延長70mの空洞。内部には人の体内を思わせるムードも。国の天然記念物を地形学から読み解く巡礼を高級旅館のクオリティで、宿泊客に体験させる。
BYAKU Narai長野県・奈良井宿
江戸から続く宿場町を拠点に、漆工体験と中山道トレイルへ
年間60万人以上が訪れる奈良井宿で、1人あたり消費額900円程度という通過型観光の課題に向き合う。2024年から、木曽漆器の工房を訪ねる漆工体験と、地域の語り手に会う中山道ツアーを展開。いずれも1人5万2千円で、現在も継続販売され、3年で約200名が参加。宿泊を起点に、景観や暮らしの継承と地域内消費の向上を両立するモデルを築き、地域と旅人との新しい接点を生み出し、地域との関係を今も育てている。
POJ Studio京都府・祇園
伝統技術を次世代へ繋ぐ、滞在型の教育プログラム
2カ月の受講料は1万2000ドル。割れた器を漆でつなぐ金継ぎを学ぶ教育だ。「物を直して大切に使う文化」を金継ぎを通じて現代に再定義し、ゲストを「消費者」から「修復者(ケアラー)」へと意識改革させる進化性が好評。卒業生はそれぞれの土地で『直す文化』の担い手となり、修理の輪を世界に広げつつある。1カ月の木工学校は受講料9000ドル。生徒は林業の現場を歩き、地元の料理人の食事をとり、神職から神道の考え方まで教わる。
帝国ホテル 京都京都府・祇園
歴史的建築に泊まり、祇園の生きた花街文化を体感する
1936年築・弥栄会館の景観をそのまま生かし、環境保全と価値創造を両立。ゲストが心から寛げる環境を大切にした国産(ドメスティック)ホテルのおもてなしは、本物志向のインバウンドには「最もリアルな日本の精神性を感じられるラグジュアリーホテル」と好評。館内レストランは京都の二十四節気が感じられるフランス料理を提供する。ゲストが芸舞妓を伴ってバーを訪れるなど、地域との「共創」を体現する。
ume,yamazoe奈良県・山辺郡山添村
奈良の里山で日常に入り、生きた文化の担い手になる
奈良の里山・山添村で2020年に開いた宿では、豆腐をつくり、山菜を摘み、しめ飾りを結う、その土地の日常を体験できる。店主の梅守志歩は、開業までの3年を、宿づくりより村民との関係作りに費やした。中心の食材は車で15分の圏内から集め、放置林から出た薪でサウナを焚く。スタッフ14人のうち7人が村の住人で、2人が移住者だ。滞在の名は「Satomori Stay」。里の守り手を増やす願いだ。1日3組限定。
犬島精錬所美術館岡山県・犬島
犬島精錬所美術館と犬島「家プロジェクト」を巡るアート体験
製錬で栄えた岡山県・犬島の煙突や煉瓦などの遺構を生かし、自然エネルギーを活用した環境に負荷を与えない建築に、日本の近代化に警鐘を鳴らす柳幸典の作品を展示。スタッフの案内は最小限にとどめ、来訪者の体験を尊重。集落にギャラリーを点在させた犬島「家プロジェクト」まで歩くツアーでは、濃密な体験が立ち上がる。アーティスト、財団職員も移住し、文化事業が単なる観光事業ではなく、暮らしやコミュニティと結びつく。
千年オリーブテラス for your wellness香川県・小豆島
小豆島の「樹齢千年のオリーヴ大樹」に親しむウェルネス滞在
瀬戸内海の高台で2023年開業。運営は、オリーブ栽培・加工化粧品の製造販売まで自社で行う小豆島ヘルシーランド。施設のシンボルは「樹齢千年のオリーヴ大樹」。今も実をつけ続ける。宿が開業したのは2024年から。オリーブの品種名を冠した4室、メディテーションサウナヴィラ「tou」を備え、ネイチャーヨガをはじめ、食べる瞑想などのウェルネス体験を提供。来訪者と共創しながら“1000年続くオリーブの森づくり”をしている。
Entô島根県・隠岐
ユネスコ世界ジオパークで、隠岐の自然と人の営みに近づく
島根・隠岐諸島の海士町にある、隠岐ユネスコ世界ジオパークの「泊まれる拠点」。島をまるごとホテルと考え、展示、体験、宿泊を3本柱に滞在を提案する。国民宿舎を前身に、改修・建て替えを経て2021年に開業。テレビを置かない客室から海を望み、「Entô Walk」で大地の成り立ちを伝える。海中展望船やクルージングは、複数の仕事を持つ島の船長が担う。雇用を機に移住したスタッフも多く、定住につながっている。
他郷阿部家島根県・石見銀山
気取らない日常を過ごし、忘れかけた豊かさに出会う宿
世界遺産に建つ、1日2組限定の宿である他郷阿部家。運営は石見銀山 群言堂。武家屋敷の風格を残した空間で、客は同じ時間に食卓を囲み、朝晩の食事をともにする。掲げるのは、暮らしを見世物にしない「生活観光」だ。食材も工芸も体験商品には仕立てず、興味を持った客にだけ案内するスタンスを保つ。「復古創新」の名のもと、暮らしながら建物を繕い、現代の機能を足して継いでいく。営業開始は2008年。
大谷山荘山口県・長門湯本
神授の湯「恩湯」に親しむ文化体験
山口・長門湯本で1881年創業の旅館を始め有志が引き受けたのは、存続が危ぶまれた元湯「恩湯」の再建だった。六百年の歴史ある泉源は、曹洞宗・大寧寺が所領する地域の象徴的な存在。で、その岩盤より自噴する、生まれたての温泉が楽しめる公衆浴場だ。大谷山荘はこの外湯貸切や入浴サービスを宿泊プランに組み込み、街へ収益を回す仕組みを構築。恩湯への旅館利用額は再開後36%伸び、24年度以降の恩湯の黒字転換に貢献した。
Craft Inn 手 [té]福岡県・八女
手仕事に囲まれ、手仕事を習う八女の暮らしの宿
福岡・八女の古民家を生かした1棟2室の宿。名の「手」には、手仕事に触れる場所という思いを込める。城下町から商家の町になった八女に残る、暮らしで使われてきた「生活工芸」をハイライト。泊まり客の7割程度が海外から。竹細工のテーブル、提灯の灯り、久留米絣の座布団を、商品でなく日々の道具として使ってもらう。かつ、伝統工芸の作り手や茶農家を尋ねるツアーやガイド付きの街歩きも用意している。
Enowa Yufuin大分県・湯布院
食と農への好奇心を満たすファームドリブン・オーベルジュ
2023年に大分・由布院で開業した、「FARM DRIVEN」をコアコンセプトに掲げるオーベルジュ。ニューヨークの「ブルーヒル」でスーシェフを務めたタシ・ジャムツォ氏をエグゼクティブシェフに迎え、自社ファームでその日に収穫した野菜やハーブを料理へとつなぎ、土地の循環を一皿で表現する。農福連携の新たなモデルづくりにも取り組み、地域課題を価値へと転換しながら、持続可能な農業と雇用の未来を追求している。
冨士屋ホテル大分県・鉄輪温泉
文化財の旅館建築と、温泉ミネラルを纏う感動の味噌づくり体験
大分県・鉄輪温泉で唯一残る明治建築の文化財「旧冨士屋旅館」。1899年創業以来の伝統と文化を今に繋ぐホテルだ。竹工芸や「地獄蒸し」などの体験を多数実施し、宿泊を超えて地域文化を体現する。なかでも100℃の天然蒸気で6時間蒸した大豆で作る味噌づくりが面白い。温泉のミネラルを纏った減塩味噌を求め3日間で100人以上が集う。4代目が主導する地域イベント「鉄輪蒸し通りずむ」は10年目を迎え、鉄輪の「湯治文化」の未来を照らす。
鍋島オーベルジュ佐賀県・肥前浜宿
日本初の酒蔵オーベルジュ、「鍋島」の酒造りと美食
富久千代酒造が2021年に開いた、日本初の酒蔵が営むオーベルジュ。隈研吾建築都市設計事務所をはじめとする建築家が、歴史的建築を生かした個性豊かな空間を手がける。宿泊棟は4棟で、分散型ホテルにより地域回遊を促し、地域景観の保全、地域の雇用創出を実現している。料理を手がけるのは、神楽坂 石かわで研鑽を積んだ西村卓馬。宿泊者には通常非公開の酒蔵見学と、一般には流通しない希少な「鍋島」の試飲を提供。
和多屋別荘佐賀県・嬉野温泉
嬉野温泉・茶・肥前吉田焼の文化を巡るティーツーリズム
佐賀・嬉野温泉で、宿泊以外の事業を敷地に取り込んだ旅館。館内には、嬉野で事業を営むことを条件にした起業家の入居施設があり、日本語学校も併設する。中心にあるのは嬉野茶のティーツーリズムだ。かつて旅館が無料で出していた一杯を、2017年から「旅の目的」へ組み直した。茶畑の中に「天茶台」「茶塔」といった茶空間を設け、山並みや大村湾を望みながら、その茶葉を育てた茶農家自身が淹れる一杯を味わう。
岡 雄大Staple 代表取締役 PROFILE
PROFILE
ジョアンナ・カウェッキアラ・チャンプ・マガジン ファウンダー/チャンプ・クリエイティブ代表 PROFILE
PROFILE
永原 聡子Deneb代表取締役 PROFILE
PROFILE
成瀬 勇輝連続起業家 PROFILE
PROFILE
牧野 雄作J-CAT執行役員/President PROFILE
PROFILE
宮田 裕章慶応義塾大学医学部教授 PROFILE
PROFILE
渡邉 賢一ナラティビスト / 価値デザイナー PROFILE
PROFILE
岡 雄大
Staple 代表取締役
岡 雄大
Staple 代表取締役
岡山に生まれ、米コネチカットと東京で育つ。大学卒業後は、スターウッドキャピタルグループの東京及びサンフランシスコオフィスで不動産やホテルブランドへの投資業務に従事。その後シンガポールで独立し、ホテルブランドへの投資戦略や経営企画に関するコンサルティングを行った後、2018年からStapleの本格稼働を開始。広島県 瀬戸田と東京都 日本橋に拠点を置き、都市一極集中ではない社会を見据えた場やまちの企画・開発・運営に情熱を燃やす。25年からは地域経済に資金循環をもたらす投資ファンド運営の合弁事業GOOD SOIL INC.を三井住友信託銀行と開始。
ジョアンナ・
カウェッキ
アラ・チャンプ・マガジン ファウンダー/チャンプ・クリエイティブ代表
ジョアンナ・カウェッキ
アラ・チャンプ・マガジン ファウンダー/チャンプ・クリエイティブ代表
オーストラリア出身、東京在住の編集者・ジャーナリスト。2009年に国際的なデザインメディアであるアラ・チャンプ・マガジンを共同設立。世界有数の企業と協働する国際的なコンサルティングおよび特別プロジェクトスタジオであるチャンプ・クリエイティブを率いる。ロンドン、パリ、ベルリン、メルボルンなどを経て、2013年から東京拠点。建築、旅行、芸術に対する深い理解を持ち、デザインにおける革新に興味を持つと同時に、職人技や伝統の起源を探求することにも熱心。世界的に影響力のあるメディアにも寄稿するなど、国際的な視点から日本の魅力を世界に発信し続けている。
永原 聡子
Deneb代表取締役
永原 聡子
Deneb代表取締役
Deneb代表として、欧米の超富裕層向けに、日本の有形無形の遺産や伝統の担い手に光を当てた特別な体験を企画・提供。地域の担い手を主役に据え、文化や産業の継承と発展につながる循環型観光を推進。旅を通じて地域固有の価値を国内外へ丁寧に届け、人と土地との持続的な関係を育みながら、地域に豊かな価値と経済の循環を生み出している。アトリエラパズ株式会社ではホテル開発・運営にも携わる。
成瀬 勇輝
連続起業家
成瀬 勇輝
連続起業家
早稲田大学で経済学、米バブソン大学で起業学を専攻。帰国後は、世界中の情報を発信するモバイルメディアTABI LABO創業。 2017年より、美術館や寺社、文化財などの観光地と提携しあらゆる旅先の物語化を伝えるオーディオガイドアプリ「ON THE TRIP」をスタート。ON THE TRIPでは、文化財やホテルのプロデュース、お土産などのプロダクト制作を行なっている。旅の経験から、書籍『自分の仕事をつくる旅』 (ディスカバー21)、『旅の報酬』(いろは出版)を上梓。
牧野 雄作
J-CAT執行役員/
President
牧野 雄作
J-CAT執行役員/President
「Otonami」および「Wabunka」を運営するJ-CAT株式会社にて、事業執行を統括。事業開発部長やCSOを歴任後、2026年より執行役員 / Presidentに就任。J-CAT参画以前は、株式会社一休にて「一休.com」の旅館営業責任者および品質管理責任者を務め、新規事業として日本初の高級別荘予約サイト「一休.comバケーションレンタル」の立ち上げを牽引。また、Voyagin(現:楽天グループ)ではゼネラルマネージャーとして、海外富裕層向けの訪日事業開発を中心としたインバウンド事業を推進。一貫してハイエンド市場向けのサービス設計や、新規事業の垂直立ち上げ実績を持つ。
宮田 裕章
慶応義塾大学医学部教授
宮田 裕章
慶応義塾大学医学部教授
1978年生まれ。2003年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文)。09年4月東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座 准教授、14年4月同教授(15年5月より非常勤)、15年5月より慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 教授、20年12月より大阪大学医学部 招へい教授。専門はデータサイエンス、科学方法論、Value Co-Creation。いのちを響き合わせて多様な社会を創り、その世界を共に体験する中で一人ひとりが輝くという“共鳴する社会”の実現を目指す。
渡邉 賢一
ナラティビスト / 価値デザイナー
渡邉 賢一
ナラティビスト / 価値デザイナー
「プラネタリア」、「ナラティビズム」著者。KDDI、朝日新聞社、内閣官房に勤務後、地方創生、クールジャパン、訪日、教育、食、宇宙分野で社会事業をプロデュースする(株)XPJP 代表取締役。内閣府 クールジャパン・プロデューサー、CJPFディレクター、地域活性化伝道師。国税庁 日本産酒類海外展開推進事業 委員。京都芸術大学 客員教授、慶應義塾大学大学院SDM研究所 研究員。伊勢市、栃木市、那須町、垂水市、田村市、竹富町フェロー。創業85年の家業、株式会社辰元代表取締役。調理師免許。栃木県栃木市出身。
文化の進化性
文化を現代的に再解釈し、未来へ接続する思想があるか。
地域固有性
その土地ならではの資源・文脈・物語と結びついているか。
循環型のビジネスモデル
事業として成立し、文化への再投資が可能な構造を持つか。
持続可能性(社会・地域との関係)
地域還元、人材育成、環境配慮など、長期的視点があるか。
J-CATは、「Otonami」や「Wabunka」などの高付加価値体験サービスを軸に、日本各地の魅力を特別な「体験」や「旅」として届けている。「日本の“光”を未来へ繋ぐ。」というミッションのもと、時代の波に埋もれゆく数百年、数千年の時をかけて磨かれてきた精神や技を、未来へ灯し続けることを目指している。
本企画は、J-CATとForbes
JAPANとの強い想いによって立ち上がり、評価項目の設計やノミネーション企業の実地調査などの観点で、J-CATはその知見や考えを余すところなく注ぎ込んでいる。
一過性の観光消費で終わらせず、100年後の日本に豊かな地域の価値を残すために、Forbes
JAPANは同社と共にこの歩みを進めていく。