動物タイプ診断が第二の特性と対極の特性を含む理由
心理学研究の世界で繰り返し確認されている事実として、人格はカテゴリー化できない。つまり、ほとんどの人は1つのタイプに完全に当てはまらない。代わりに、主なパターンを示しつつ、状況に応じて二次的な傾向を持つ。これは、動物タイプ診断の「第二の適合性」がストレス下や成長時、あるいは未知の状況で出てくる特性を浮き彫りにすることにも表れている。
同様に価値があるのは、あなたと反対の性格の特定だ。真逆の特性の理解は、盲点を明らかにすることで自分をもっと知ることができる。刺激をあまり求めない人は単調さがどれほど消耗するものか過小評価するかもしれず、独立を強く求める人は秩序がもたらす感情的な安全を見落とすかもしれない。
自分と反対の特性に目を向けることで、なぜ特定の人からは活力が得られ、他の人には疲れるのか理解できる。また、ある環境が自然に感じられる一方で、他の環境には違和感を感じるのかも明確になる。
動物タイプ診断は科学的に有効か？
動物タイプ診断の中身を明確にしておくことが大事だ。いかなる状況でも動物タイプ診断は診断的評価に代わるものとはならない。ビッグファイブ検査やNEO人格検査のような有効性が確認された臨床測定の代わりになるものではなく、メンタルヘルスの状態や人生の成功を予測するものでもない。
動物タイプ診断が提供するのは、心理的に根拠のある自己分析だ。人は意味を感じる洞察ほど活用し、恩恵を受けやすい。性格に関するフィードバックが魅力的なものであれば、自身の習慣や人間関係、意思決定のパターンを分析する可能性が高まる。
この意味で、象徴の評価は自己認識への動機付けを高めることで、従来の心理学を補完し得る（だが決して競合しない）。
診断結果から学べること
動物タイプ診断の動物はあなたの生き方の一部を映し出す。意思決定の仕方、エネルギー源、仕組みへの反応、変化への対処法を浮き彫りにする。
多くの人は、自分の性格がシンボルで示されることで、これまで説明するのに苦労していたニーズを明確に表現できることに気づく。また、特定の関係がなぜ自然に感じられるのか、一方で他の関係が明らかな理由もなく緊張するものに感じられる理由を明確にするのにも役立つ。さらに、バーンアウト（燃え尽き症候群）や不満の一般的な原因である、自分の自然な傾向に反した行動を取っている時を認識するのにも役立つ。結局のところ、性格診断の価値はどのようなタイプに分類されるかにあるのではなく、診断が引き起こす内省にある。
