3. SNSが女性起業家の新風を巻き起こす
SNSの台頭は、起業に対する女性の見方を一変させた。Instagram（インスタグラム）やLinkedIn（リンクトイン）、TikTok（ティックトック）などではビジネスを成功させた女性の体験談が紹介され、起業への道が以前よりも身近に感じられるようになった。スプリンガーは、このように女性の起業が目につきやすくなったことについて「SNSもこの変化に大きな役割を果たしている。他の女性がビジネスを成功させ、自分たちを鼓舞するような方法で人生のバランスをとっているのを見ると、勢いが生まれる」と話す。
ネットコミュニティの効果には、以下のようなものがある。
・多様な起業家のロールモデルや成功談に、リアルタイムで触れることができる
・日々の事業運営や課題に対する実践的な洞察を得られる
・他の人の例を目にするようになることで、より多くの女性が飛躍するきっかけとなるという好循環が生まれる
専門家のアドバイス：同じ業界の女性起業家10～15人を、SNSでフォローしよう。ただ閲覧するだけでなく、積極的に関わること。そうした起業家の投稿にコメントし、質問し、会話に参加する。ネットを介して築いたつながりは、あなたが起業したときに実際のメンターシップや支援につながることが多い。
4. フランチャイズは低リスクのエントリーポイント
自分で仕事を管理したいが、ゼロから始めるのは怖いと感じている女性にとって、フランチャイズは魅力的な妥協点となる。フランチャイズモデルは実績のあるシステムや確立されたブランディング、サポートネットワークを提供し、起業に伴うリスクを大幅に軽減する。
フランチャイズの利点は以下の通りだ。
・トレーニングプログラムやオペレーションの設計図、マーケティングリソースを利用できる
・自分だけでは確立するのに何年もかかるブランドがすでにある
・サポートシステムやフランチャイズ加盟者同士のネットワークが構築されている
専門家のアドバイス：フランチャイズに投資する前に、フランチャイズ本部から紹介された加盟店ではなく、現在加盟している店の中から自分で5店以上を選んで話をすること。隠れたコストや実際の時間的な制約、また加盟して後悔していないかどうかなど、具体的に聞いてみよう。
5. 女性は使命感のある仕事を求めている
多くの女性起業家は、ただ利益を追い求めているわけではない。目的を持ってスモールビジネスを立ち上げている。意義のある影響を生み出したいという願望が、安定した会社での地位を捨てて不確実な起業へと多くの女性を駆り立てている。
使命感のあるビジネスには以下のような利点がある。
・価値観を共有することで従業員を惹きつけ、定着させることができる
・顧客ロイヤルティと口コミのマーケティングが向上する
・目的があるために粘り強くなり、困難な時でも回復力がある
専門家のアドバイス：ビジネスの使命を一文で定義する。「私たちは、◯◯（特定の人々）が◯◯（意味のある利益）を得られるように、◯◯（特定の結果）を達成する手助けをする」など。はっきり定義するのに苦労するようなら、もっと時間をかけて目的を洗練させよう。使命が漠然としていると、起業に伴う困難を乗り越えていくことはできない。
