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2025.02.04 19:15

双葉町で「異日常」体験ができるホテル 水星の龍崎翔子が発案

「Hotel Quest」のクエストのひとつ「キウイ畑で開催する古着市を思い出に残したい」

「ただ物見遊山や消費活動をするだけでなく、かといってまじめ一辺倒な視察旅行やボランティアでもなく。地域のことを多角的に知りつつ、でも楽しいという滞在体験は、“身の丈にあった異日常体験”を重視する若い世代の指向性にも相応しいと考えています。ローカルのプレイヤーの方々へのヒアリングを通じて、“腫れ物扱いされたり、弱者支援のような文脈で語られるすのにはもう辟易しているので、一緒に前向きに楽しいことを企画したい”といったお声もいただいたことから、クリエイティビティを刺激するような滞在体験を設計することを重視しました」(龍崎)
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クエストに「古着市のお手伝い」

Hotel Questは今回、双葉町でアーティストインレジデンスとして使用されている個人邸の一部を借りて実施。クエスト「キウイ畑で開催する古着市を思い出に残したい」も実現された。

このクエストの発注主である大学生の原口拓也、阿部翔太郎の2人は、双葉町の隣にある大熊町で23年10月にReFruitsを創業。震災前まで名産品だったキウイを復活させることを目標に、キウイ農場の運営や農業用ドローンの開発を行っている。

(左から)ReFruitsの原口拓也、阿部翔太郎
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クエストは、2人が1月18日にキウイ畑で開催した古着市「キウイとイルイ」の思い出を記録に残すこと。Hotel Quest宿泊体験をしたインフルエンサーらが、当日の様子を記録に残していた。

龍崎は「限られた時間の中での企画・設計・運営であり、また立地上ロジスティクスが遮断されている部分も多く、非常に難易度の高いプロジェクトだった」と振り返る。「ただ、いわゆる“観光”の目的地となりづらい場所で、没入感と社会性を伴ったローカル体験の拠点としてホテルを開発する、というアイデアは今後より発展的な展開を期待できると考えています」。

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文=田中友梨 写真=「Draw in FUTABA」提供(一部筆者撮影)

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