それによると、まず育児休暇から復職したときの職場のサポートについて、「十分」は56.1%と半数強に留まった。十分だと回答した人は、リモートワークやフレックス勤務など柔軟な働き方の実施のほか、業務量の調整や作業体制の構築などポジティプな回答が多い。一方、十分ではないと回答した人は、「時短にも関わらず、業務量がフルタイムと同じ」「制度はあっても、ワーキングペアレンツに対する理解がなく利用しにくい」という意見が見られた。
育休期間中に転職を考えたことはあるかの問いには、「はい」が57.1%と回答。リーダー以上に絞っても56.6%という結果になった。
転職を検討した理由としては、「働き方（リモート・時短勤務可否等）に不満がある」がトップ。続いて「昇進・キャリアアップが望めない」「給与に不満がある」となっている。復職したときの待遇の不安や不満を抱えている人が多いようだ。
リーダー職以上を対象に育休取得後に仕事面でポジティプ／ネガティブな変化は合ったかの問いに、「ポジティブな変化があった」が51.9%で「ネガティブな変化があった」の45%を上回った。ポジティプな変化としては「同じ時間でこなせる仕事の質が上がった」「仕事で無理せずプライベートを充実させる考え方に変わった」など、生活習慣の変化に合わせた働き方ができるようになったとの意見が多い。逆にネガティプな変化としては「大きな仕事を任されなくなった」「もっと働きたいのに気を遣われすぎる」など、復職後もこれまでと変わらぬ仕事をしたいのにできないという悩みが多いようだ。
企業側としては、良いと思う配慮が逆に当事者にとっては冷遇と感じることもあり、育児休暇から復職後のサポートについては難しい問題だ。企業側としては当事者とよく話し合い、ポジティブな働き方ができるようサポートする体制を整えてほしい。
出典：withwork「女性の育児休業取得についてのアンケート」より
