Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2023.04.25

アジア発マルチクラブ・オーナーシップで 世界を舞台にサッカービジネスを展開

「スポーツの潜在価値を引き出し、解放させる」をミッションに、2021年7月に設立されたACAフットボール・パートナーズ。アジア発、複数のフットボールクラブを保有・運営する「マルチクラブ・オーナーシップ」が目指す国を超えたサッカー事業の展望とは。CEOの小野寛幸に聞いた。


シンガポールを拠点とし、アジア発の「マルチクラブ・オーナーシップ」(以下、MCO)を掲げるACAフットボール・パートナーズ。MCOとは複数のクラブを保有・運営することで、経営管理の効率化やグローバルなスポンサーシップによるマーケティング事業を行う形態だ。2022年2月にベルギープロリーグ2部所属のKMSKデインズを中核クラブに据え、23年2月にはスペインセグンダ・ディビジョン RFEF所属のトレモリーノスCFを傘下に入れた。欧州クラブを起点に、ベトナムやシンガポール、そして日本のクラブとも若手選手の育成をひとつの軸にスピード感をもって業務連携を進めている。
ⒸKMSK Deinze

ⒸKMSK Deinze


「欧州のサッカークラブを複数買収し、日本や東南アジアのクラブと事業提携を進めていきたい。選手だけではなく、経営人材や指導者をヨーロッパの舞台に連れていき、大きなフィールドでチャンスを広げ成長につなげていきたいと考えています。私たちのチームには、日本と欧州ベルギー両方のクラブで経営経験がある最高執行責任者の飯塚晃央や、トッテナムやレスターシティFCでスカウトとして活躍していたチーフフットボールオフィサーのアドリアン・エスパラガなど、トップ経験をもつサッカーの専門家が揃っています。それぞれが経験に基づいた高い能力を有しているプロフェッショナルなので、会社全体としてスピード感をもってさまざまなプロジェクトを展開できていると思います」

そう話すCEOの小野寛幸も、ベトナムで累計170億円超の投資実行のほか、国内スタートアップでも多くのリード投資家を務めてきた。数多くのビジネスを見てきた小野が、フットボールに着目したのはなぜか。

「2016年に、イタリア・ミラノでUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦を見たんです。ミラノはファッションの街なのかなと訪れてみた ら、街中がサポーターであふれ発煙筒の煙がいたるところに上がっている。その熱量に衝撃を受けました」

いつかサッカーに関わる事業をしたい、と思っていた小野が本格的な事業構想に動き出したのは2020年。コロナ禍により生活が一変し、時間ができたことを機に、オランダのスポーツ経営を専門とする大学院で「フットボール経営」を学ぶことにしたのだ。

「そこでクラブ経営の“価値創出サイクル”を知り、疑問が生まれました。そのサイクルとは、いい選手を獲得しチームが強くなればタイトルが取れて、人気が出る。すると放映権も高く売れるようになりスポンサー収入が増え、さらにいい選手を獲得できる、というものです。でもこれでは、そもそも選手を取るためのお金が必要になり、お金をもっているクラブだけが勝ち続けることになります。もっと広くチャンスが生まれるように、メスを入れることはできないのかと考え始めました」
ⒸKMSK Deinze

ⒸKMSK Deinze


世界のサッカークラブの売り上げを見ると、世界のトップ30には、プレミアリーグ(イングランドの1部リーグ)に所属する20チーム中16チームが含まれているという。プレミアリーグは日本のJリーグとほぼ同時期にスタートしたが、売り上げには約8倍の差がある。上位チームはスポンサー収入をどんどん増やし、下位チームは選手獲得に必死で対外的な広報活動に手が回らない。差は開いていく一方だと小野は考えた。

「プレミアリーグについて調べていくと、クラブ側がSNSに力を入れ、フォロワーの多さを武器に放映権を高く売っている構図が見えてきました。見たいものを提供できれば、成功サイクルをつくれるのかもしれない。サッカーを“エンターテインメントコンテンツ”として見せることができれば、新たな収益源をつくることができるのではないかと考えました」 

ACAフットボール・パートナーズが掲げるミッションは、「スポーツの潜在価値を引き出し、解放させる」。この言葉には、これまでのサッカーの見え方を変えて新しい価値を提示していきたいという思いがある。そこで、従来の収入源である、試合の入場料とグッズ売り上げ、放映権とスポンサー収入以外に、自国の選手や指導者の挑戦を応援できるようなリアリティショーやドキュメンタリーを発信することで、新たな収益源を確保する仕組みをつくろうと、2022年秋には独自の動画配信サービス「PlaysiaTV」も立ち上げた。

「PlaysiaTVは、Web3のコンセプトを導入し、動画コンテンツを視聴するほど報酬を得られるビデオストリーミングサービスです。まだ始まったばかりの挑戦ですが、このプラットフォームに人数が集まれば、グローバルスポンサーの広告を取れるようになると考えています。アジアでは、ゲームで収入を得て生活費にすることが、そう珍しいことではありません。選手を応援して、活躍する姿や試合の裏側を身近に感じながら、動画視聴で稼ぐことができる。そんな行動変容を促すことで、サッカービジネスの新しい種をつくることができるのではないかと考えています」

未来の巨大サッカーマーケットはアジアにあり


MCOとして世界的に知られているのは、マンチェスター・シティFCを軸としたシティ・フットボール・グループだろう。昨今はレッドブルグループの活躍も目覚ましく、選手育成の手腕に注目が集まっている。小野がMCOを進めたのにはどんな理由があったのだろう。

「サッカー界の未来への投資を考えれば、アジアは非常に大きなマーケットです。スタートアップと同じように、ペインポイントがどこにあるかを見極め、そのペインを解消するサービスやプロダクトを提供できるかが成功のカギになる。ではアジアのサッカーマーケットの課題はどこかといえば、選手たちの強化練習や修業ができる場が限られていることです。僕らの事業が、ヨーロッパのチームに行けるチャンスを提供するプラットフォームになるためには、多くの選択肢を提供できるMCOというかたちが最適だと考えました」

欧州のクラブと対話を重ねてきた小野は、アジアの選手を獲得する土壌がまだ整っていないと痛感している。アジア圏にスカウトを置いていなければ十分なリサーチデータもない。無理に選手を獲得せずともチームを回せるため、その必要性を感じていないという。

「でも、欧州のクラブにアジア人選手が入ることで新たな市場を開拓し、スポンサー収入が増えれば、チームのビジネスチャンスは広がります。現在、インドネシア代表やシンガポール代表の有望な若手選手を獲得し、欧州でのプレー機会を提供しています。その結果、それぞれの国のサポーターが選手の活躍を応援し、異国のベルギーやスペインのチームを応援していく流れが生まれるのです。今後は、選手のみならず、指導者やプロ経営者もアジアから欧州サッカーに挑戦する道をつくっていきたいです」

オランダでフットボール経営を学んだ小野は、あらためて日本のJリーグの経営ガイドラインのクオリティに驚いたと話す。これだけいいものがあるのだからもっと生かしてもよいのではないか。“強い欧州サッカー”を見上げるのではなく、プロ経営者とのタッグでまだまだビジネス規模を広げられると話す。

「外国人選手を獲得したら、そこをフックに新たな市場を獲得できないか。そう考えて実践できるプロの経営人材がもっと増えていいと思っています。昨今は、IT企業とJリーグチームでビジネスチャンスを生む流れができていますし、北欧の選手獲得に動き出すチームもある。サッカー人材の交流がビッグビジネスを生むことを、僕自身が証明していき、人の熱狂や感動の中心にいるスポーツビジネスの面白さを伝え続けていきたいです」

ACAFP
https://acafp.com/
PlaysiaTV
https://playsiatv.com/ja


小野寛幸◎ACAフットボール・パートナーズ CEO。慶應義塾大学卒業後、大和証券エスエムビーシー株式会社(現:大和証券株式会社)入社、M&Aや資本調達アドバイザリー業務に従事。米系投資銀行を経て2011年ACA株式会社入社。2013年、アジア投資本格化の際にACA Investments Pte Ltdへ転籍した。

ACA Football Partners について
シンガポールを拠点とし、アジア発のマルチクラブオーナーシップを企図するサッカー事業会社で、投資ファンドの組成・運用を中核事業とするACAグループの一員。「スポーツの潜在価値を引き出す」をミッションに掲げ、2022年よりベルギープロリーグ2部所属のKMSKデインズをコアクラブに据え本格的な活動を開始。2023年2月からはスペインセグンダ・ディビジョンRFEF(4部相当)に所属するトレモリーノスCFも傘下に入った。またWeb3のコンセプトを取りれた独自の動画ストリーミングサービス「PlaysiaTV」も運用し、関連クラブや世界各国で撮影したドキュメンタリーや対談番組など、オリジナルコンテンツをグローバルに配信中。


Promoted by ACA Football Partners / text by Rumi Tanaka / photographs by Takayuki Abe / edit by Mao Takeda

ForbesBrandVoice