インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」で古くから使われているアシュワガンダは、不安の軽減、筋肉の疲労回復や睡眠の質向上といった効果がある可能性も示されているが、長期使用による影響は不明で、大量に摂取した場合に胃の不調や下痢、嘔吐などを引き起こし、肝障害につながる場合もある。
ティックトックでは、アシュワガンダのハッシュタグ「#ashwagandha」が6億7500万回以上再生されており、誤ったスペルの「#ashwaganda」も4100万回再生されている。ユーザーは自らの使用体験を共有し、多くがその効果を絶賛。あるユーザーは、ビデオの中で「早く眠れる」「不安な考えが減る」「リラックスした気分になれる」などと語り、5万件以上のいいねと40万件以上のビューを獲得した。
また、別のユーザーは、アシュワガンダを1年間毎日摂取した結果、「集中力と記憶力が強化された」とし、その動画は14万以上のいいねと130万件以上のビューを獲得した。
しかし、使用による効果は良いものばかりではない。ティックトックのプロフィールに「医師」と記載しているあるユーザーは、400ミリグラムのアシュワガンダを1日2回、30日間服用した結果、1週間ほどで抑うつ症状が出始め、服用を止めるまで悪化したと述べている。
アシュワガンダは、インドや中東・アフリカの一部で広く収穫されるハーブで、ストレスを減らす効果や睡眠の質を高める効果があるとされている。オレゴン健康科学大学ダイエタリーサプリメント研究センターのAmala Soumyanathは、バズフィードニュースの取材に、これまでの研究からアシュワガンダが睡眠を改善しストレス、不安、うつを軽減する効果を持つことが示唆されているものの、さらなる研究が必要だと述べている。一方で潜在的リスクとしては、消化器系への刺激や肝臓へのダメージが指摘され、妊婦による使用は推奨されていない。
（forbes.com 原文）
