Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2023.02.08

映像には未来を面白くする力がある ──「IMAGICA GROUP EXPO」で体験した映像新世界

映像の企画・制作、撮影、編集、配信・流通向けのサービスをグローバルにワンストップで提供しているIMAGICA GROUP(イマジカグループ)。グループ横断の研究開発と最新技術を活用したさまざまな映像サービスを提供しており、エンタテインメント業界だけでなく医療や産業分野にも躍進し、貢献を果たしている。2022年11月に開催された「IMAGICA GROUP 総合力展『IMAGICA GROUP EXPO』」の現場を訪ねて、IMAGICA GROUPの真髄を取材した。


IMAGICA GROUPは、36社(国内22、海外14)の連結子会社から成り立っている。いまや、“IMAGICA”は「フィルムの現像やポストプロダクション(撮影後の映像・音声の編集)の専門家」にはとどまらない。「グローバルに映像コミュニケーションを届けるクリエイティブ&テクノロジー集団」である。

36の事業会社を束ねるIMAGICA GROUPで代表取締役社長を務める布施信夫は、グループの存在意義について次のように語る。

「いま、技術革新は進み、社会環境は変わり続けています。その進化・変化は、人類史上でも最速・最大の激流になっているのではないでしょうか。そうしたなか、映像関連市場においてもデジタル化やネットワーク化などによってイノベーションの流れが加速しています。映像配信、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)、メタバースといった数々のホットワードが沸き立ち、多種多様な体験価値が求められるようになりました。それらに対応するコンテンツやシステムソリューションへの需要は急拡大を迎えています。これから先、映像がもつ可能性は無限に拡がっていく。映像は単に平面であることを超えて、新たな空間になり、新たな体験になり、新たなコミュニケーションになると考えています。そのような時代の最前線に立ち、私たちはグループ理念である、世界の人々に『驚きと感動』を与える映像コミュニケーショングループになることを目指し、日々邁進しています」


IMAGICA GROUP代表取締役社長 布施信夫

IMAGICA GROUP代表取締役社長 布施信夫

時代の一歩先を行く技術を研究開発

「驚きと感動を与える映像コミュニケーショングループになる」という理想を現実のものに手繰り寄せるものは何か。まずは、布施の言葉でIMAGICA GROUPならではの強みを明らかにしておきたい。

「IMAGICA GROUPは、映像の企画、演出、制作から編集、配信・流通に至るサービスを一気通貫で、かつグローバルに行えます。しかも、映像を制作し、提供するだけではなく、『オッドタクシー』や『薬屋のひとりごと』をはじめとしたIP(intellectual property)の創出、新しい映像演出技法やR&Dにも注力していくことで、まだ誰も見たことのない映像表現を追求し続けています。『テクノロジーの開発』と『クリエイティブの発揮』。この両輪で力強くドライブしているのが、IMAGICA GROUPなのです」

映像を制作し、提供する会社は世界に数あるが、自社やオープンイノベーションで新しい技術やシステムを実験・開発・実装しているところは少ない。いくつかの事例を挙げてみたい。

もともとIMAGICA GROUPは、1935年に京都・太秦にて映画フィルムの現像・上映用プリント事業で創業した極東現像所(1942年に東洋現像所、86年にIMAGICAへ社名変更)を前身とする。同社が事業の多角化を図り、企業集団を形成し始めたのは92年のことだった。この年、放送局向けの機材に加えて産業用カメラなどの開発・製造・販売を手がけるフォトロンを買収したのが契機だ。その後、2006年にホールディングス体制に移行し、事業領域をさらに拡大していく。

現在、フォトロンで執行役員・技術開発本部長の任に就く久保田 純が、同社と自身のヒストリーの一端を明かしてくれた。

フォトロン執行役員 技術開発本部長 久保田 純

フォトロン執行役員 技術開発本部長 久保田 純


「フォトロンは国産のハイスピードカメラメーカーとして半世紀の歴史があり、数多くの研究機関や大学、民間企業でご利用いただいています。ほかにも画像領域に特化してさまざまなハードウエアとソフトウエアを生み出してきました。一方で、放送局などで使われるプロ用の映像機器やシステムを海外から仕入れて、国内向けに組みなおしたり、システム販売に留まらず、編集室自体を総合的にプロデュースしたり、自社内で新しいシステム開発も行うシステムインテグレータという一面もあります。私自身も、テレビのバラエティ等などで使われるテロップシステム『TFX-Artist』の開発責任者として企画から完成まで携わるなど、映像文化の醸成に技術で貢献してきたという自負があります」

久保田はフォトロンの技術開発本部長だけでなく、IMAGICA GROUPのグループを横断した研究開発組織Advanced Research Groupでマネージャーを務めてきた。

「Advanced Research Groupは、IMAGICA GROUP内の各事業会社にあるR&D組織と連携し、さらに国内外の大学とオープンイノベーションで各種の研究開発を実施しています。例えば、奈良先端科学技術大学院大学や千葉大学とはアニメ制作における彩色作業の効率化を目的に、『AIを使ったアニメキャラクターの自動彩色プロジェクト』の共同研究を進めています。また、東京大学とは『AI音声合成システムお天気キャスター“バーチャル森田さん”』を共同開発しています。創出された技術をグループ各社の事業へ活用することで、IMAGICA GROUPの映像サービスを下支えしています」

変化に対応するのはもちろんのこと、時代の一歩先を行く技術を研究開発することで、変化を発信することにも取り組んでいるのがIMAGICA GROUPである。

コロナ禍の前からライブエンタテインメント事業に注力


「テクノロジーとクリエイティブの高度な融合」を旗印に掲げるIMAGICA GROUPのチャレンジスピリットを象徴する事業会社がある。最先端テクノロジーとクリエイティブを融合、XRやメタバースなどのライブエンタテインメントの企画や演出を手がけるIMAGICA EEX(イマジカイークス)だ。同社はコロナウィルスの感染拡大がエンタメ業界を直撃し、イベントが相次いで中止となっていた20年7月に設立している。

「20年はコロナ禍の真っ只中、エンタテインメント産業や文化が、今後どこに向かうのか、社会や空気、人の気持ちも、鉛色の雲の下にありました。その中で、IMAGICA GROUPの強みである映像、そしてクリエイティブとテクノロジーの力を結集させ、新しいエンタテインメントを創り出し、未来に向けた光の兆しを創り出したい。その想いと志で、20年7月にIMAGICA EEXという新会社を立ち上げました。」

そう語り、胸を張るのはIMAGICA EEXの代表取締役社長CEO兼CCO、諸石治之だ。

IMAGICA EEX代表取締役社長CEO 兼 CCO 諸石 治之

IMAGICA EEX代表取締役社長CEO 兼 CCO 諸石 治之


「IMAGICA EEXが始動する前から、私はIMAGICA GROUPで事業開発を手掛けてきました。東京五輪を迎える新しい時代の変革のなかで、8Kや12K超高精細メディア、5Gや低遅延通信技術の高度化というテクノロジーの進化と伴走する、誰も見たことがないエンタテインメントを創りたい。そんな思いで18年から取り組んできたのが、未来型ライブビューイング『VISIONS』の開発です。第一弾の取り組みは、東京ガールズコレクションと連携しグッドデザインアワードを受賞。19年には、LDH所属アーティストであるE.G.familyのライブビューイングを開催しました。文化庁の20年度戦略的芸術文化創造事業にも採択され、現在も、アーティストの方々や共創パートナーと事業展開を検討しています。」

NTT、NTTドコモとの協業で生まれた『VISIONS』。19年3月、ライブビューイング会場となった東京国際フォーラムでは、実際のライブ会場において複数の4Kカメラで撮影した映像を継ぎ目のないパノラマ映像にリアルタイムで合成し、12K大型ワイドスクリーンに伝送。ライブのステージが目の前に存在するかのようなリアリティを実現した。

「コンセプトは、時空間を拡張したライブスペクタクル。横幅30mの巨大映像が圧倒的な臨場感を生み出す仕掛けです。また、映像とともにライブ会場の照明や電飾の信号を同期伝送することで、実際のライブ会場とライブビューイング会場を同じ光の演出で彩り、映像と光が織りなす新しいライブエンタテインメントを創出することができました」

「オンラインライブ」「XR」「メタバース」といったコロナ禍で生まれた新市場は、今後も拡大が続くと予測されている。コロナ禍より前から着実にアドバンテージを積み重ねてきたIMAGICA GROUPは、このライブエンタテインメント事業において、リアルとメタバースが融合そして共生する時代を迎えるなか、今後もイマーシブな(没入感のある)体験のトップリーダーとして業界を先導していくに違いない。

IMAGICA GROUPは、IMAGICA EEXや、映画や広告などを軸にエンタテインメントを創出し牽引をしてきたROBOT、そしてミュージックビデオやプロジェクションマッピングなどの空間映像演出の先駆者として数多くのプロジェクトを手掛けてきたP.I.C.S.と連携し、ライブエンタテインメント事業を今後の成長の柱に据えている。ライブエンタテインメント事業の売上高については、25年度までに20年度比で3倍となる100億円に伸ばす計画だ。

境界を軽やかに飛び越え、つながりあう未来へ

IMAGICA GROUP EXPOの会場内を撮影した点群データを用い、XR技術により“リアル会場空間”から“サイバー空間(メタバース)”への移行をリアルタイムに表現。(フォトロンのXRシステム「Vizrt(ビズアールティ)」を用い、IMAGICA EEXが企画制作、演出を担当)

IMAGICA GROUPによるイマーシブな映像体験。かつては想像の世界に過ぎなかった映像体験の未来は、IMAGICA GROUPによってすでに創られ始めている。それらを体感できたのが、22年11月25日(ビジネスデイ)と26日(ファミリーデイ)で開催された「IMAGICA GROUP 総合力展『IMAGICA GROUP EXPO』」だ。

特ににぎわいを見せていたのは、さかなクンが描いたお魚たちが泳ぐ海のなかをVRで探索できる「さかなクンと秘密のラボ」、東京ガールズコレクションの世界観をメタバースで楽しめるTGC公式メタバースアプリ「バーチャルTGC」、アプリから配信されるレッスンをオンラインで受けることができる先進のトレーニング「SIXPAD HOME GYM」、スペースバルーンで地上から飛び立ち、雲を突き抜け、宇宙の入口である高度約30kmの成層圏まで行き、高精細8K360°の映像で青い地球を眺めるバーチャル宇宙旅行「SPACE JOURNEY TO THE EARTH」などの体験・展示ブースだった。

それらすべての映像体験に、IMAGICA GROUPによる「テクノロジーとクリエイティブの高度な融合」が見られた。バーチャル宇宙旅行「SPACE JOURNEY TO THE EARTH」を終えてVRのヘッドセットを頭部からはずした子どもの目には、間違いなく感動の光が宿っていた。IMAGICA GROUPの仕事が「驚きと感動」を届けていることの証左を確認することができたのだ。

左上 │ 「さかなクンと秘密のラボ」(ROBOTが製作を担当)/ 右上 │ TGC公式メタバースアプリ「バーチャルTGC」(W TOKYOとIMAGICA EEXが共同開発)/ 左下 │ 「SIXPAD HOME GYM」(MTG提供、ROBOTなどグループ各社がライブスタジオのシステム構築から配信、ブランディング、広告ブランディングをはじめとした事業に参画)/ 右下 │ 「SPACE JOURNEY TO THE EARTH」(IMAGICA GROUPが企画・プロデュース、コスモ・スペースが撮影し、IMAGICAエンタテインメントメディアサービスが映像技術を担当)

このようにIMAGICA GROUPが総力を挙げて発信する展示会の開催は、今回が初めての試みだと代表取締役社長の布施は言う。

「取引先、すなわちお客さまにグループの総合力を知っていただくのが目的であると同時に、「グループ内でもっとお互いを知り、シナジーを生み出していこう」「そして、グループ外の新たなパートナーとも共創してイノベーションを起こしていこう」というメッセージを発信したかったのが今回の『IMAGICA GROUP EXPO』です。グループのポテンシャルが発揮されてくるのは、まだまだこれからだと考えています。これまでは点で存在していた事業を、線にして、面にして、立体に変えていきます」

実際、IMAGICA GROUPは「IMAGICA GROUP EXPO」が終わってすぐの22年12月8日には、「NTTとIOWN時代におけるリアル・サイバー融合空間の表現・演出技法に関する総合的な共同検討に着手」とのニュースを発表。そのマイルストーンは25年の大阪・関西万博だ。

テクノロジーとクリエイティブ、リアルとバーチャル、オンラインとオフライン、フィジカルとデジタル。あらゆる境界線が消え去り、有機的に融合する世界へ。これからIMAGICA GROUPがいざなってくれるのは、不可能が可能になり、まるで夢のように拡張された人類の未来だ。

フィルムからテレビ、ビデオ、ネットワーク。すべての時代の映像表現でフレーム(事業)を創り、未来(文化)を創ってきたIMAGICA GROUPのDNAは、映像新世界へと続く。


IMAGICA GROUP 公式サイトはこちら | 各社ご紹介はこちら

IMAGICA GROUP 総合力展『IMAGICA GROUP EXPO』レポートサイトはこちら


布施 信夫 ◎IMAGICA GROUP代表取締役社長。医療機器、CADソフト、ハイスピードカメラの前身となる映像機器などを扱っていた時代のフォトロンで営業に始まり、開発や広報などあらゆる業務に携わり、社長まで務めた。2019年、IMAGICA GROUPの代表取締役社長に就任。以来、「グループ総合力」をテーマに掲げて経営の舵を握ってきた。

久保田 純 ◎フォトロン執行役員 技術開発本部長。IMAGICA GROUPにAdvanced Research Groupが誕生した2018年、リサーチャーとして参画し、現在はマネージャーを務めている。グループにおけるテクノロジーとクリエイティブのさらなる融合に向けて、「これからはクリエイティブがわかるエンジニア、リサーチャーをもっと増やしていく必要がある」と語る。

諸石 治之 ◎IMAGICA EEX代表取締役社長CEO兼CCO。IMAGICA GROUPの新規事業開発に携わり、未来型ライブビューイング「VISIONS」の開発を主導。2020年7月、IMAGICA EEX設立とともにトップに就任。「エンタテインメントは社会、そして人の心を動かす。大きなエネルギーになり、勇気になり、夢を与える」を信条に、未来に向けた豊かな社会の実現を目指す。

Promoted by IMAGICA GROUP │ text by Kiyoto Kuniryo | Photographs by | Kiyoshi Hirasawa | edit by Yasumasa Akashi

ForbesBrandVoice