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2022.03.25 11:00

これまでの日常を変える 眼内コンタクトレンズ「ICL」という選択

左:歯学博士、スワン会前理事長 鈴木純二 右:眼科医、名古屋アイクリニック院長 中村友昭

左:歯学博士、スワン会前理事長 鈴木純二 右:眼科医、名古屋アイクリニック院長 中村友昭

目の疲れや視力の低下に悩むビジネスパーソンや医師の間でいま、ICL(眼内コンタクトレンズ)という近視治療を選択する人が増えている。眼科医で屈折矯正手術のパイオニアである中村友昭と、歯科インプラント手術の権威でICL治療経験者でもある鈴木純二にその魅力を聞いた。


───視力の衰えが気になる人の間でICLが注目を集めています。中村先生は3,700眼以上のICL治療の実績がおありですが、ICLとはどのような治療法なのでしょうか。

中村友昭(以下、中村):ICLは角膜を約3㎜切開し、そこからコラマーという親水性のある柔らかい素材でできたレンズを入れて視力を矯正する治療法です。私は2003年からICL治療にかかわっていますが、日本国内におけるICLの症例数は昨今、右肩上がりで伸びています。

───鈴木先生は、中村先生が院長を務める名古屋アイクリニックでICLの治療を受けられたそうですね。

鈴木純二(以下、鈴木):私は長年ハードコンタクトレンズを使っていましたが、アレルギー症状が起きたり、異物が入って痛みを感じたりすることがよくありました。そこで眼科医の弟に相談したところ、屈折矯正手術の達人である中村先生なら間違いないということで、10年ほど前に初めて先生のクリニックを受診しました。

中村:鈴木先生は当初レーシック治療をお考えだったのですが、診療の結果、右目に円すい角膜という疾患があるためレーシック手術はできないことがわかりました。

鈴木:そのときに、新たな選択肢としてご提示いただいたのがICLでした。調べてみると、ICLはエビデンスに基づく医療として非常に有効であると同時に、ICLにすればコンタクトレンズの不快感やケアの手間などがなくなることがわかりました。そこで15年に手術を受けたのです。

───手術前と後では、視力や生活の質にどのような変化がありましたか。

鈴木:目に関する悩みから一気に解放されました。視力については、コンタクトのときよりよく見えますし、歯科手術もしやすくなりました。さらに、私はゴルフが趣味なのですがコンタクトレンズだと目に砂などが入ると痛いし、眼鏡だと雨の日にレンズが曇ってプレイに集中できませんでした。ICLの治療を受けてからはゴルフを思い切り楽しむことができるようになりました。

───ICLの歴史は長く、1986年には初期のレンズが使われ始めましたが、この数年で症例数が一気に増えたのはなぜですか。

中村:レンズの中央に0.36㎜の穴が開いたHole ICLが開発されたことで、安全性が高まった点が大きいのではないかと思います。初期のICLは、レンズが目の中を循環している房水(透明な血液のようなもの)の流れをブロックしてしまうので、白内障や緑内障などの合併症を防ぐために事前にレーザーにより虹彩の周辺に穴を開けておく必要がありました。

それでも10年程経過をみると手術を受けた方の約4割に白内障の傾向が見られたため、当院では強度な近視やレーシック非適応者の方にのみICLをおすすめしていました。しかし、2014年にHole ICLが厚生労働省の認可を受けたことで手術が1回で済むようになり、安全性も一気に高まりました。鈴木先生のような軽度かつ非進行性円すい角膜の方にもコンタクトレンズや眼鏡以外の選択肢が生まれ、まさに眼科医療におけるイノベーションでした。

鈴木:医療に100%はありません。だからこそ、医師には正確な情報を共有し、説明する責任があります。私は中村先生の診療を経て、すべて納得したうえで治療を受けました。私は医療に対して厳しい目をもっていますが、中村先生の仕事はパーフェクトに近いと思いますし、ICLの治療を受ける前と後では人生が変わりました。

───鈴木先生のように、医療従事者でICL治療を受ける人も増えていると聞きます。

中村:私のクリニックでも最近、ICLを希望される医師の方の数が増えました。医師は日頃から科学的なエビデンスに基づいて医療に従事しています。そのため、ICLの安全性や有効性を事前に調べたうえで、安心感や納得感があると判断される方が多いのではないでしょうか。

鈴木:医療にはエビデンスに基づく治療、ベネフィット・リスク評価、費用対効果の3原則があります。ICLは、これらすべての原則を満たしている治療法だと思います。


ICLは、医療の3原則をすべて満たすことができる治療法です。 鈴木純二

───医師以外でICLを選択する人には、どのような傾向が見られますか。

中村:ここ数年は、大地震などへの備えとしてICLを希望する方が目立ちます。いざというときに眼鏡やコンタクトレンズなしで対応できるようにしておきたいという声をよく聞きます。また、費用対効果を考えて手術を決める方も多いように感じます。

ICLの治療を受ければ眼鏡やコンタクトを買い続ける必要がなくなり、通院や日々のケアにかかる時間や手間が減るのであればコスパがいいからと、合理的に考えたうえで決断されるようです。

鈴木:ICLは、手術にかかる時間は片目につき約10分ですし、術後は定期的に検査を受けるだけで日々のメンテナンスは不要です。痛みや手術時間、術後の手間などを総合的に考えても、ICLは費用対効果がとても高い治療法だと思います。

───ICLの手術を受ける際には、どのように病院を選ぶべきでしょうか。

中村:これは医師ならではの感覚かもしれませんが、治療実績や症例数は判断基準のひとつだと思います。

鈴木:年度ごとの症例数の推移を見ることも大事です。一定数の手術を継続的に行っている病院は、治療に真摯に取り組んでいることが多いように思います。中村先生は術後のケアを含めて、ICL治療に真摯に取り組み続けておられます。その姿勢は、同じ医師として素晴らしいといつも感じます。

中村:私は1999年からレーシックをはじめさまざまな屈折矯正手術を手がけてきました。23年間の経験を踏まえて思うのは、ICLは安全性、有効性に優れた近視矯正手術であり、どなたにも安心しておすすめできるということです。医療は日々進化しますが、ICLがよい手術だという事実は10年先も変わらないのではと思います。


ICLが優れた近視矯正手術だという事実は、10年先もきっと変わらないでしょう。 中村友昭

リニューアルした名古屋アイクリニック



中村友昭が院長を務める名古屋アイクリニックは2021年11月にリニューアルした。コンセプトは「Smart Clinic」。スムーズな診療・手術を行うために手術室2室、診察室4室、視力検査台5台を増設。さらに自動処方機や自動精算機、自動予約機、テーブルチェック、パス管理システム、予約システムなどを完備し、病院業務のさらなる効率化を実現した。インテリアや照明にもこだわり、患者がゆったりと落ち着いて過ごせる「次世代のクリニック」を目指す。

スター・ジャパン合同会社
http://discovericl.com/


鈴木純二◎歯学博士、スワン会前理事長。愛知学院大学大学院歯学部歯学研究科を修了した1986年に開業。89年に米ニューヨーク大学やUCLAに留学。96年にスウェーデンのイエーテボリ大学ブローネマルククリニックにてインプラントCTC修了。99年に銀座スワン歯科を開設し、インビザラインの普及に尽力。

中村友昭◎眼科医、名古屋アイクリニック院長。屈折矯正手術のパイオニアのひとり。宮崎医科大学(現・宮崎大学医学部)を卒業後、中京病院眼科医長を経て1999年に東海地区で初めてレーシック手術を開始。2001年に開院し、ICLの症例数は3,600超。ICLのエキスパートインストラクターの資格ももつ。

Promoted by スター・ジャパン合同会社 | text by Hiro Matsukata | photographs by Shuji Goto | special thanks to Orque d'or

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