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アトラエ Wevox 中村友也、 ニッセイ・キャピタル チーフキャピタリスト 伊東 駿、 アトラエ CFO 鈴木秀和

企業と投資家の対話手段のひとつとして「ESG」が注目されている。E(環境)やG(ガバナンス)は数値化できるが、S(社会)の人的資本については可視化が難しい。そんな課題を解決し、更に、組織力の向上につながるエンゲージメント解析ツール「Wevox(ウィボックス)」の魅力に迫る。


エンゲージメントを可視化
組織の課題を迅速に発見できる


鈴木秀和(以下、鈴木):ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)への取り組みや人的資本など「非財務指標の重要性」の注目度が高まっていることは、国内海外の投資家との対話においても実感しています。財務諸表に反映されるのは、成果として結実したものだけであり、企業価値の一部と捉えています。そこで約3年前、Wevoxを活用して「非財務指標」を可視化することで、その重要性を世の中に啓発できないかと構想をしていました。

ESGのうち「G」は社外役員の数やROEなど定量的な開示が可能です。「E」も企業によって使う単位や言葉が異なるという課題はありますが、CO2排出量などで表すことができます。一方、「S」は定量的な指標の確立ができていないことに課題があると思っています。エンゲージメントは「S」に含まれる要素のため、多くの企業にとってこの可視化は非常に価値があると考えています。

また、投資家にとってもエンゲージメントは、経営者との共通言語や財務諸表の先行指標として投資判断材料になり得るのではないかと考えました。約3年前は関心をもつ投資家は多くなかったのですが、同じ未来図を描けたニッセイ・キャピタルさんとご一緒することができました。

伊東 駿(以下、伊東):投資先のサステナブルな事業成長を期待し、投資家という立場で投資先へ貢献する新しいハンズオンのスタイルを模索していた際、Wevoxを活用した各投資先のエンゲージメント可視化に関するお話をいただきました。

我々は日々投資先の取締役会や定例会議に参加し、事業のKGI/KPIに加え、組織に関連する状況についても情報共有をいただいていますが、「今月は1人退職し、2人採用した」等、その時点では大きな論点になりづらいものの、退職理由は組織課題から発生していたことが判明するケースが何度かあり、抑止する方法はないかと考えていました。Wevoxを活用すると、投資先の経営者とエンゲージメントを共通言語として対話ができ、「いま、従業員たちのなかで何が起きているのか」が可視化できると思えました。それが最大の魅力です。

中村友也(以下、中村):Wevoxはワーク・エンゲイジメント(エンゲージメントの学術表現)を計測できるプロダクトです。慶應義塾大学の島津明人教授に監修していただき、学術的なバックグラウンドをもつプロダクトです。毎月1回(※)従業員に対してオンラインサーベイ(Web上でのアンケート調査)を行い、得られた回答を集計・分析することで職場の状態を把握し、課題の見える化、解決策を考えていくキッカケづくりができます。Wevoxで組織や職場の“健康診断”を定期的に行うことは、課題の早期発見につながります。

いまでは1,900を超える企業や団体で活用されており、スタートアップから大企業まで幅広くご利用いただいています。

鈴木:競争環境の変化はないはずなのに、なぜか業績が悪化していく企業が散見されます。その原因は人的資本や組織など非財務指標にあることが多く、それを可視化できるようになる価値は大きい。人的資本を可視化できるシステムはまだ確立されていないので、グローバルに浸透させていくことにも挑戦したいと考えています。


サーベイは2~3分程で従業員の負担も少ない。しかも、月額1人300円(税別)とスタートアップでも導入しやすい価格設定だ。組織やチームの対話、改善、マネジャーの育成などに活用する企業は多い。
※サーベイの頻度は各チームにおいて自由に設定可能。推奨は毎月1回。


財務諸表に表れない組織の課題を
先行指標として知ることが可能


鈴木:これまではエンゲージメントを測定する方法がなかったので、「組織の状態はどうですか?」と経営者の方に聞いても「調子いいですよ」という抽象的な会話しかできませんでした。それがWevoxではスコアとしてアウトプットされるので、お互いが同じ指標で認識できるようになりました。この経営者と投資家を共通言語でつなげられたということは、とても意義のあることだと考えています。

伊東:従業員の退職理由が「カルチャーが合わなかった」という言葉で片づけられることは多々あります。Wevoxを導入したことで、いつ歪みが生じ始めた可能性があるか、本質的なところまで突き詰めることができるようになりました。ある経営者に勧めたところ、初めは「従業員のことはわかっているので必要ない」と仰っていましたが、導入したら想定外の結果が出てきました。スコアというアウトプットで組織の状態を把握し、経営陣と相談して施策を行うことで、より組織が活性化したケースもあります。

中村:Wevoxは「測る」だけではありません。職場の状況は常に変化しているため、毎月サーベイを行うことでその変化に気づき、よりよい職場に変えていく施策を実行できる。「測る」から「変える」ところまでリアルタイムに伴走していくのが特徴です。最近は、エンゲージメントについて学び、参加者同士の交流も出来る「Engagement Run!」という場作りも始めています。

伊東:私の投資先でもWevoxのスコアから課題を理解し、従業員と対話する機会を増やすことで、ミッションやバリューを再定義、課題解決を図っている経営者もいます。

鈴木:そういった意味では、ベンチャーキャピタルから事業会社へのハンズオンの新しいスタイルが構築できたのではないでしょうか。

伊東:その通りです。私の投資先でも、サーベイ結果を基に適切な施策を打つことでWevoxのスコアが変化し、チームの雰囲気や個々人のパフォーマンスが上がった経験があります。これまでは投資家の経験値だけで組織に関するディスカッションをしてきましたが、Wevoxという定量的なデータがあることで経営者の納得感も違います。これも経営者と投資家の共通言語が生まれたメリットのひとつだと思います。

中村:新たな強みも生まれています。多くの組織で活用いただいているため、約4,950万件超という回答データが蓄積されています。スタートアップは成長フェーズごとに類似する課題が存在します。そこで業種や従業員数を問わず、共通課題については先行企業の解決策を伝えられることで、迅速に課題解決を図れるようになりました。これも本プロジェクトをニッセイ・キャピタルさんと先駆けて取り組むことができたWevoxならではの強みです。

鈴木:スタートアップの経営者にとって、従業員が30人、100人、300人になる過程は初めての経験です。普通なら、どのように対策すればいいのか悩むはずですが、Wevoxを活用することで「チームの特徴を踏まえた最適解」を一緒に考え、先行事例も知ることができる。これは心強いと思います。これまでは結果として反映された財務諸表で初めて気づいていた組織の課題を、先行指標として知ることができます。解決策を実行し、よりよい組織を創って会社を成長させていく。そんな“自走できるカルチャー”が浸透するように、今後もさまざまな組織にご提案していきたいと考えています。


中村友也◎アトラエWevox事業部Customer Engagement。新卒でアトラエに入社後、主にIT業界に強い転職メディア「Green」に貢献。一度退社し、未就学児向け教育事業に従事。その後、起業を経てアトラエに再入社。慶應義塾大学の「仕事とウェルビーイングコンソーシアム」の事務局長。

伊東 駿◎ニッセイ・キャピタル投資部チーフキャピタリスト。慶應義塾大学大学院修了後、フューチャーベンチャーキャピタルを経て2016年にニッセイ・キャピタルに入社。主な投資先はみんなのマーケット、バルクオム、Cake.jp、FABRIC TOKYO、homulaなど。

鈴木秀和◎アトラエ取締役CFO。大和証券SMBC(現大和証券)入社。以降13年間一貫して、投資銀行部門で数多くの企業のIPOを含む資金調達やバリュエーション、プライシング業務に従事。日本初ユニコーンのグローバルIPO等を主幹事証券のディールヘッドとして実現。2018年、アトラエ取締役CFO就任。

Wevox
https://get.wevox.io

Promoted by Atrae | text by Tetsuji Hirosawa | photograph by Kenta Yoshizawa | edit by Hirotaka Imai

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