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2018.12.18

イタリアの洗練とスイスの品質を併せ持つ─パネライ新CEOが語る知られざる魅力

パネライCEO ジャンマルク・ポントルエ

約20年間パネライを率いたカリスマ経営者の後任として、2018年の4月にCEOとなったジャンマルク・ポントルエ。彼はこの人気時計ブランドを、どのように導いていくのか?


ブランドを育て上げたカリスマ経営者の後任となるのは、極めて困難なミッションとなる。そこに挑戦しようというのが、イタリアの時計ブランド「パネライ」の新CEOであるジャンマルク・ポントルエだ。

「前CEOであるアンジェロ・ボナーティ氏は、軍事機密のため誰からも知られることがなかった『パネライ』という時計ブランドに光を当て、時計界における最大のサクセスストーリーを成し遂げました。現在のパネライは彼の力があってこそ。そういうブランドの経営に携わることができるのは、とても幸運だと思います。しかし仕事は難しいですよ(笑)。いうなれば“変えずに変える”のですから」
 
伝統を重んじる時計業界では、歴史の正統性を大切にする。しかし過去を踏襲しているだけでは、やがては陳腐化し、ブランドは魅力を失ってしまうだろう。だからこそ革新し続けなければいけないのだ。

「私はリシュモングループ(パネライも傘下に収まる高級時計のコングロマリット)の、他の時計ブランドでCEOをしていたので、パネライの哲学や製品への情熱についてはよく知っていました。しかし内部に入って驚いたのは、ひとつのブランドに2つの文化があるというパネライならではの個性でした。

パネライはイタリアで生まれたブランドであり、現在もデザインセンターはミラノにあります。しかし時計の製造はスイスのヌーシャテルで行っている。このようにふたつの文化を持っていることが、実はパネライの強みだったのだと、改めて気付かされたのです」
 
高品質の代名詞である“スイス メイド”の時計でありながら、官能的で洗練されたイメージを持つ“イタリア的”な魅力も兼ね備える。そのふたつをどうやってバランスをとっていくのか?それがパネライの革新を握るカギとなる。

パネライは“体験”するブランド

「パネライには3つの柱があります。ひとつはヌーシャテルのマニュファクチュール。ここには『Laboratorio di Idee(アイデア工房)』と命名された部門があり、機構や素材など、様々な研究開発を進めています。いわばパネライの“革新”を進めていく場所ですね。もうひとつはフィレンツェ。ここはパネライ創業の地であり、ブティックにはヒストリカルピースを展示し、“歴史と伝統を守り抜く場所”となります。そして最後が、クラシックヨットのアイリーン号です。このヨットはこれからのパネライを語る上で大きな役目を果たします」


ポントルエ氏が着用していたのは、「ロ シェンツィアート ルミノール 1950 トゥールビヨン GMT チタニオ-47㎜」。3Dプリンター技術で製造したチタンケースは、とても軽い。スケルトンムーブメントの11時位置には、トゥールビヨンが収まっている。


アイリーン号は、パネライが所有するヨットで、1936年に建造された名船だったが、長期間放置されていたため壊滅的なダメージを受けていた。しかしこの船を見た前CEOは、イタリアの造船所に移送して修復し、見事に蘇らせた。

パネライではアイリーン号の修復を通じて、伝統や職人への敬意を表すと共に、古い技術を守ることの大切さを知らしめたのだ。なぜならパネライは、イタリア海軍特殊潜水部隊のミッションウォッチとして生まれた“海の時計”である。だから海の伝統を守り、存続させることに情熱を燃やすのだ。

「私も何度かアイリーン号に乗り込み、洋上に出ました。さすがにクルーのような動きはできませんが、それでもとても貴重な体験でしたね。伝統的な職人技から生まれたアイリーン号はそれ自体がパネライの哲学を表現している。ですからこれからは、アイリーン号とクルーが世界を巡り、大切なお客様に搭乗してもらって“特別な体験”をしてもらおうと考えています」
 
今、ラグジュアリービジネスでは、“体験”が大切なキーワードになりつつある。ミレニアル世代が増え、ネットやスマホによってバーチャルな体験が容易に得られる環境になったからこそ、ブランドの哲学に実際に触れる場所をつくり、“体験”してもらうことを重視するのだ。

「銀座ブティックをリニューアルしたのも、同じ理由です。日本は主要マーケットですから、もっとVisibility(認知度)を高めていく必要がある。そこでより条件の良い場所に移転し、さらにパトリシア・ウルキオラが手掛けた新コンセプトのブティックとしてオープンさせました。ここに来ればパネライの全てを体感できるでしょう」
 
パネライは時計愛好家でなくとも、かなり知られたブランドではあるが、だからこそもう一歩深く世界観を知らしめるのだ。

「パネライは1940年代に誕生したケースデザインをベースにしています。これは揺るぎなきアイデンティティですが、だからといって古典的ではない。高速トゥールビヨンや3Dプリントによるケースなど、研究開発にも力を入れる前衛的で革新的なブランドです。しかも頑強なスポーツウォッチであり、イタリア的な美しさという他にはない特別な個性もある。パネライというのはそういうブランドなのだと知らしめる。それが私の仕事なのです」
 
年が明けると、すぐに新作時計の発表会S.I.H.H.が開催されるが、2019年はダイバーズウォッチ「サブマーシブル」がメインとなり、さらには“体験を楽しむ”新作モデルも登場するという。新たなパネライの出港は、見通し良好である。

ルミノール サブマーシブル 1950 カーボテック™️スリーデイズ オートマティック



軽くて頑強なカーボン主体の複合素材カーボテックを使用した世界初の時計。素材を切削する際に生まれる筋目模様が、独特のスタイルを作る。視認性に優れ、防水性能は300m。自動巻き、カーボテックケース、ケース径47㎜。¥1,880,000/オフィチーネ パネライ☎︎0120-18-7110

パネライ銀座ブティックが移転オープン



世界屈指の時計街である銀座並木通りの「パネライ銀座ブティック」が7丁目から6丁目へ移転オープン。世界的デザイナーパトリシア・ウルキオラが手がけた。クラシックヨットに用いられるブロンズやガラスなどの素材を使い、パネライの世界観を表現する。品揃えは日本最大。さらに二階には時計技師が常駐するサービスセンターを完備する。住所:東京都中央区銀座6-6-1 電話:03-5568-7111 営業:11:00〜20:00(日・祝 〜19:00


ジャンマルク・ポントルエ◎パネライCEO。フランスのナント ビジネススクールを卒業後、レザーグッズ会社でキャリアをスタート。その後モンブランを経て、2012年からロジェ・デュブイのCEOに就任。業界随一のアバンギャルドな時計ブランドを牽引する。2018年4月より現職。

Promoted by パネライ 文=篠田哲生 写真=網中健太 編集=青山 鼓

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