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2018.09.04 11:00

「信用力」が重視される時代の到来、その仕組みと自分のスコアを知る重要性

認知が進み、活用のステージへ移行する信用力を数値化するサービス。この仕組みは、国内通信キャリアや銀行の参入で活発化の渦中にある。はじき出されたスコア=個人の信用力は、金融機関の融資判断の要素のひとつはもちろん、各種サービス提供の際に判断材料として活用されるのだ。


みずほ銀行とソフトバンクのタッグで生まれたJ.Score

この市場でいちはやくサービスを開始したJ.Scoreは、みずほ銀行が持つ金融ノウハウとソフトバンクが持つ先端テクノロジーを駆使し、両社が保有するビッグデータを活用した日本版信用スコアリングサービスを提供する。それが「AIスコア」だ。

大手企業のタッグというだけに、安心して気軽に利用できる点が好評のようだ。


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まだ実際に「AIスコア」の算出をしたことがないという読者も少なくないと思うが、個人の信用力をスコアリングするサービスは、米国や中国ではすでに定着しつつある。

例えば米・FICO(Fair Isaac Corporation)が提供する「FICOスコア」は、同国の大手金融機関上位100社中90社がリスク評価に活用し、融資判断の90%以上に使われる、米国ナンバー1のクレジットスコアだ。借り手の信用を評価するため、クレジットカード利用情報(支払い履歴)や借入残高、返済の遅延情報などを元に、個人の信用力としてクレジットスコアを算出(ランク付け)している。

FICOは1991年から、欧米で融資審査の与信スコアやモニタリングを行う3大クレジットビューロー(個人信用調査機関)であるExperian、Equifax、TransUnionにもこのクレジットスコアを提供しており、米国全土の各種融資・住宅ローンや賃貸など、幅広い信用調査に活用されている。


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スコアリングは客観的に自分を見ること

では、J.Scoreが提供する「AIスコア」とはどのようなサービスなのか。まずは、40代半ばの公務員、佐野健(仮)さんの信用力を実際にスコアリングしてもらった。

第1段階として、ニックネームや年齢、性別、最終学歴、職種や雇用形態をはじめとした、18の項目に回答していく。そのほとんどは選択式で、出身校や勤務先などの詳細な個人情報を記入する必要はない。所要時間もわずか2分程だった。



18問程度の質問が用意されている。最初に進めるQ&Aの時点で本人が特定されるものがないのは安心だ。


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第1段階の回答を終えて、現在の職場に勤続20年となる公務員の佐野さんの結果は1000点中837点。算出された信用力から、貸付利率は7.1%、契約極度額は330万円と、レンディングの参考値も瞬時に導き出される。

「正直、長年公務員として働いてきたので、信用力という意味ではもっと高いのではないかと思っていました」と、かなりの高得点にもかかわらず佐野さんにとっては不本意な結果のようだ。

しかし、これはあくまで個人の最低限の情報から算出された結果だ。第2段階として、より詳細な情報を入力することで、「スコアアップ」を目指すことも可能なのだ。具体的には、「生活」「情報連携」「生活」「ウォレット」「ファイナンス」、そしてさらに詳細な「プロフィール」の6項目について、それぞれいくつかの質問に回答していく。

佐野さんにも、このなかの「生活」の質問に追加で回答してもらった。その質問内容は、例えばモノを購入する際にこだわるポイントや、持っているゲーム機や車の種類、インターネットの利用状況、これまで経験したライフイベントと、多岐にわたる。ただし、そのすべてが選択式の設問となっているため、回答には時間もさほどかからない。



「生活」の質問項目にすべて回答してもらったところで、もう一度佐野さんのスコアをチェックしてみる。すると、837点だったスコアは、あっという間に848点にアップしていた。レンディングの参考値も、極度額こそ変わらなかったものの、貸付金利が6.1%と、1%もよくなっていた。「スコアアップ」の項目を入力すればするほど、AIスコアの精度も上がるのだ。


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この春、昇進で年収が上がった、ついに新居を手に入れた、新しい趣味を始めた。そんなライフスタイルの変化を入力していくことによって、AIスコアの数値を上げる要因のひとつになる。

自分の生活を振り返ることで生活の改善や向上にもつながるし、また面白いのがスコアアップの項目には〈性格〉というカテゴリーがあり、基本的な性格や仕事上の性格も診断してくれる。その内容もAIによってはじき出された客観的な「あなた」であり、目指したい指針になる。

まずは、2分程度で完了するスコアリングを始めてみてはいかがだろうか。


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J.score

Promoted by J.Score text by Miki Chigira edit by Akio Takashiro

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