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2018.07.13

「金」のトレンドはロンドンで動く

平井政光 ブリオン・ジャパン 代表取締役CEO

古来、気高くも美しい輝きで私たちを魅了してきた「金」。普遍的な価値の象徴として経済と深く結びつく一方で、人々の生活に根付き、文化的側面も彩ってきた。私たちはいかに「金」と付き合っていくべきか。渡欧中のブリオン・ジャパン代表取締役CEOの平井政光に同行し、ロンドン、ウイーンへ。前編では、ロンドンにその答えを求め旅に出た──。


「金」のオンライン取引という新たなマーケットを日本に定着させ、さらにその流動性向上のために、「ブリオン・トークン」を世に送り出す準備を進めるブリオン・ジャパン代表取締役CEOの平井政光。「ブリオン・トークン」とは、「金」現物の所有権情報をブロックチェーンに記載してオンライン上での決済を可能にする、いわば「金」にひもづいた代用通貨。これによって、「金」現物を移動せずに活発な売買が可能になるという。

平井は、今回の「ブリオン・トークン」、さらにはその決済システムとなる「ブリオン・ペイ」のローンチを足がかりに、グローバルマーケットへ本格的に進出する。そしてそのスタートの地として選んだのが、ロンドンの金融マーケットだった。

ロンドンマーケットの伝統と魅力

今回取材班が平井と最初に面会したのは同社ロンドン法人のオフィスだった。新たなビジネスの準備はすでに大詰めのようだ。なぜこの地からのスタートとしたのか。同マーケットの魅力とはどこにあるのか。率直な問いを向けてみた。

「言うまでもなく、ロンドンはニューヨークと並ぶ『金』取引の世界二大マーケットのひとつです。歴史的にみても、1919年に値決めが始まった最も伝統的な場所。地理的にみても、アメリカとアジアの中間に位置する国際金融業務の中心地です」

現在、ロンドンマーケットの1日の「金」の取引高は500~1,000トンにものぼる。商いはニューヨークに先立って始まり、現物取引価格の指標は、同マーケットが1日2回市場参加者の需給バランスによって決定している。世界に及ぼす影響は絶大だ。


ロンドンの金融街・シティの中心にある王立取引所。2001年まで国際金融先物取引所として機能していた。


イギリスの中央銀行であるイングランド銀行。世界最初の株式組織の銀行として設立された。

金融史を振り返ってみても、貨幣制度の基準を「金」と定める「金本位制」によって経済の安定が図られた19世紀、世界をリードしたのはイギリスだった。他国に先んじて産業革命を終え、パックス・ブリタニカをつくり上げた同国は、1816年、時の国王ジョージ3世のもとで貨幣としての「金」の価値をいち早く認め、法を整備した。これにフランス、ドイツなどの近代国家が追随。「国際金本位制」は自然生成的に成立していった。以来、約100年にわたって「金」はヨーロッパ経済の潤滑油となった。

産業革命と資本主義によって急速な経済のグローバル化が進んだ19世紀において、揺るぎない価値の象徴である「金」が通貨と結びつくのは、ごく自然なことだった。そして、そうした時代を読み、世界経済の発展を牽引していたのが、紛れもなくロンドンのマーケットだったのだ。

それは、21世紀となったいまも変わらない。

「ロンドンの金融マーケットは進化し続けています。その理由は、イギリスが同マーケットを海外の金融機関の自由な活動の場として保証してきたからにほかなりません。『金』に限って言えば、ロスチャイルド家をはじめとした5大ディーラーが値決めをするという特権的な一面もありましたが、それすらも時代遅れとして変革のメスが入っています」

この「自由の保証」こそが、何よりも重要だとし、平井はさらに世界を志向する自身の投資哲学についても語ってくれた。

投資の前提は、自由と自律

「私はこれまで金融業界に身を置いてきて、投資が富裕層に特化したものになりつつあることに危機感を感じていました。実際、日本で『金』の価値に気づき、積極的にポートフォリオに組み込んでいるのは成熟した投資家である富裕層ばかりです。本来、投資とはもっと万人に開放されるべきもの。そして、私たちの本当の豊かさや幸せを実現する手段でなければならないはずです。私はテクノロジーによってそれをサポートすることを考え、3年前に、すでに欧米で最大の金投資オンラインプラットフォームを提供していた英国ブリオンボールト社のサービスを日本でローンチしたのです」

「金」のデジタル化、つまりオンライン取引を可能にしたことで、確かに「金」投資は個人投資家にとって、小口から手軽に始められる身近な存在となった。しかし、平井にはさらにもうひとつの狙いがあった。それは自己責任で投資のリテラシーを高める学びの場の創出である。平井は比較的リスクの低い安全資産である「金」のオンライン取引であれば、そうした環境が整うと考えたのだ。そして、そこには平井流の投資に対する哲学が通底していた。

「投資は、自由と自律のなかで行われるべきもの。リスクを覚悟してリテラシーを高めなければ、ベネフィットは得られないのです」

インターネットによって世界がつながる現代社会では、資産運用においても今後ますますグローバルスタンダードが求められるだろう。国境も言葉の壁も越えた自由なマーケットで、自らの責任で己の判断に従い、本当の豊かさや幸せを実現する。その覚悟が必要だと平井は訴える。

そして、平井自身もまた自らの哲学に従って、新たな挑戦をここロンドンの地で踏み出したのだ。

「金」という世界共通の価値を信じ、その道をビジネスと定めて。
(記事後編を後日公開予定)



平井政光◎北海道生まれ。法政大学卒業後、船井総合研究所で金融商品企画コンサルティングに従事した後、マレーシア資本の投資助言会社CEO兼日本株運用責任者として勤務。ブリオン・ジャパンのマーケティング担当副社長を経て、現職。

Promoted by ブリオンジャパン 文=高城昭夫 写真=後藤秀二

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