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2017.10.27 16:30

混迷の時代を勝ち抜く 確かな資産「金」の真価とは?

左からアシュクインベストメント代表の林則行、慶大大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸、スキラージャパン株式会社の伊藤亮太。

左からアシュクインベストメント代表の林則行、慶大大学院メディアデザイン研究科教授の岸博幸、スキラージャパン株式会社の伊藤亮太。

谷本有香(以下、谷本):欧米諸国の保護主義化や北朝鮮の脅威など、日本を取り巻く環境は不透明感を増しています。いまの政治経済の情勢と、そのリスクをどのように分析されていますか。

岸博幸(以下、岸):最大のリスクは、実は海外よりも国内にあって、東京五輪以降景気はかなり悪くなると考えています。確かにいまは景気回復が続いていますが、その後は、あの失われた20年のときのように低成長が続く。そうなれば当然、個人の収入は増えない状況になるということです。

伊藤亮太(以下、伊藤):やはり東京五輪が終わった後は怖いと思います。開催国はこれまで、どこの国でも景気が悪化しています。唯一例外は1996年のアトランタ五輪で、そのときのアメリカは経済力がとても強かったので乗り切りました。日本は現在、株価維持政策で何とかなっていますが、それも長くは続かないと思いますよ。

林則行(以下、林):そうですね。いざなぎ景気を超える好況ですが、山高ければ谷深し。大きな反動は必ずあると思います。

伊藤:とくに富裕層の間では、今後は明らかに景気が悪くなると真剣に考えている方が多いです。資産保有については、最近は海外資産の課税が強化されているので、国内でどうするか、と。預金封鎖もやはり頭の片隅にはあるので、現金や債券で持つリスクを考えると、株式のほか、金や不動産といった実物で持つ人が増えています。

岸:なるほど。あとは第4次産業革命のリスクがありますよね。グローバル化やデジタル化が進むと所得格差が拡大するのです。

伊藤:預貯金1,000万円以上の人が増え、一方で、預貯金100万円以下も増えている。やはり真ん中の層が減っているのです。

岸:政府は頼りにならないから、自分の身は自分で守ることが重要です。そこで求められるのが資産運用、そして資産防衛です。資産は、現金で保有すると働かないですし、リスクもダイレクトに受けてしまいます。

谷本:なぜそういった意識が進まないのでしょうか。

岸:アメリカのように、子どものころから金融教育をやっていないからでしょう。だから大人になっても投資に対して嫌悪感を抱く人がいるわけです。

谷本:では資産を安全に守る具体的な手段とはなんでしょうか。

伊藤:それは昔から変わらず、金を持つことです。金は希少性があり、これまでに50mプール3杯分しか採れていません。多くの富裕層が、万が一のときに持っていたいと考えているようです。長期における右肩上がりの価格の推移をみれば、各国中央銀行の動き次第では、今後も価格は上がる可能性が高いとみています(図表参照)。

岸:なるほど。資産運用は分散投資が当たり前の世の中にあって、その万が一の安全性を考える必要はありますよね。

谷本:金投資にはどのような視点が重要になってくるのでしょうか。

林:まず、中期的には、金の供給と価格の関係が大事です。金は鉱山の生産量が減ると、価格が上がる(図表参照)。過去には70年から79年に生産量が18%減少したときに、価格が8倍になりました。今後は生産量が大きく減少していくことが予測されます。理由は、鉱山会社の採算割れが続き、生産コストが価格を上回るようになったからです。金価格は長期的に上昇していくでしょう。


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谷本:なぜ生産コストが上がっているのでしょうか。

林:掘るところがなくなってきたこと。あとは環境コストと人件費の高騰が大きな要因となっています。

谷本:長期的にはどうでしょうか。

林:金が超長期で上がる理由として言えるのは、金は本物のお金だということです。古代ギリシャの時代からあったわけですが、ところが昨今は、世界中の先進国でQE(量的緩和)が行われている。通貨が市場にあふれているわけです。通貨の供給量の伸び率が、金の総量のそれを上回っている状況では、金の希少性はますます上がり、価格は上がっていくものと考えられます。

谷本:なるほど、わかりやすいですね。一方で、個人の資産保有という側面では、どのように金投資に取り組めばいいのでしょうか。

伊藤:なにより、資産は分散して持つことが重要です。次に、できれば自分の力で勉強し、いろいろなケースでの対応を考えておくといいでしょう。バフェットの本などから歴史を学ぶことも大切です。

谷本:長期的視野に立ったとき、ポートフォリオに金投資は欠かせませんね。

林:万が一に備えて自分の資産を守る工夫をしておく、ということが非常に大切です。せっかく貯めたお金をインフレが起きて失うのはもったいないですよね。

伊藤:同感です。富裕層は儲けるというよりも資産を守るという発想の人が多い。自己資産の5〜10%を金に投資しています。一般の方も資産を年3%増やしていくことを目標に、金投資に取り組んでみてはいかがでしょうか。

また、純金積立で購入した金は運営会社が管理しますが、運営会社が破綻した場合、預けていた金は手元に戻ってこないのでは、といったリスクを不安視する声も聞かれます。信用ある運営会社を選択することは重要です。

岸:これまで終身雇用を志向してきた日本も、大企業にいれば安心という時代は終わりました。自分の身は自分で守ることが重要になっているのです。これは資産運用でも同じこと。
“確かな資産”である金に投資し、混迷の時代を乗り越えていきたいですね。

※元本を保証する商品ではありません。価格の変動により売却時に購入価格を下回る場合もあります。

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きし・ひろゆき◎1962年、東京都生まれ。一橋大経済学部卒業、コロンビア大学ビジネススクール卒業。86年に通商産業省(現・経済産業省)入省後、経済財政政策担当相、総務相などの政務秘書官を歴任。慶大大学院メディアデザイン研究科教授。

いとう・りょうた◎1982年、岐阜県生まれ。慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程修了。その後、証券会社にて、営業、経営企画部門等を経て、独立系FP会社「スキラージャパン株式会社」設立。執筆・講演も金融分野をはじめ多岐にわたる。

はやし・のりゆき◎1959年生まれ。コロンビア大学ビジネススクールでジム・ロジャーズに師事。88年同大学院修了。チェース信託銀行などを経て、現在はアシュクインベストメント代表。米国公認会計士。著書に『金はこれから2倍になる』(宝島社)など。

たにもと・ゆか◎証券会社、BloombergTVで金融経済アンカーを務めた後、2004年に米国でMBAを取得。その後、日経CNBCキャスター、同社初の女性コメンテーターとして従事し、フリーのジャーナリストに。世界のVIP1,000人以上にインタビューした実績をもつ。

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