2010年の1.2兆GBから、20年には40兆GBへ──IDC発表の「THE DIGITAL UNIVERSE in 2020」によれば、全世界で新たに生まれるデータ量はここ10年で激増。世界は今、未曾有の「情報過剰時代」に突入しようとしている。そんな時代において、マーケターは、ビジネスの前提が大きく変わる職業のひとつ。顧客に情報を届けなければならない彼らは、デジタルを活用し、時代の変化に合わせた「新しいマーケティング」を実践することが求められている。
「AIが、優良顧客を予想する」
「botが営業マンとなり、見込み客に自動でアプローチする」
世界では、こうしたテクノロジーを活用したマーケティングを行う企業も次々登場。顧客に確実に情報を届け、いかに心を掴むのか。デジタルマーケティングは今、転換期にある。
「大量の情報をただ押し付ける『マスマーケティング』の時代は、もう終わりました。これからは、顧客との関係性を意識した『エンゲージメント・エコノミー』の時代です」
そう話すのは、マルケトCEOのスティーブ・ルーカス。世界39カ国・5000社以上に、マーケティングプラットフォーム「MARKETO」を提供する同社を率い、世界のデジタルマーケティングを牽引するキーマンだ。
マスマーケティングの時代には、企業が巨額の広告費を投下し、大量の情報を発信すれば、簡単にブランドを構築できた。しかし、今や顧客たちは、一度だけ利用しただけの通販サイトからのメールといった「求めていない情報」が、大量に送られてくる生活にうんざりしている。
「これからのマーケターの役割とは、適切な時に、適切な情報を、適切な人に、適切なチャネルで届けること。そうしたコミュニケーションを続けることで、顧客との間に育まれるものが、『エンゲージメント』です」
ルーカス曰く、人々は企業からメッセージが送られていること自体を嫌がっているわけではない。ただ、自分に価値がある情報だけが欲しいのだという。そこで、求められるのは「エンゲージメント」という、企業と顧客の新しい関係性だ。
「企業の都合で、一方的にマーケティングされたいと思っている人は、一人もいません。一方で、適切な情報が届く関係性であるエンゲージならば、誰もがされたいと思っています」
認識が変われば、方法が変わる。方法が変われば、結果が変わる――ルーカスが語る「エンゲージメント」という顧客へのアプローチは、これからのデジタルマーケティングを考える上で、欠かすことのできないキーワードとなるだろう。
マルケトは、2017年10月13日グランドハイアット東京にて、日本最大級のデジタルマーケティングイベント「THE MARKETING NATION SUMMIT 2017」を開催。ゲストスピーカーとして、マルケトCEOのスティーブ・ルーカスが来日する。
「Marketo×Forbes JAPAN」のスペシャルパネルディスカッションでは、最先端のマーケティング施策を展開する日本企業が登壇し、デジタルを活用して顧客とのエンゲージメントを構築する方法を探る。
THE MARKETING NATION SUMMIT 2017 日時: 2017年10月13日(金)10:00〜17:15 (受付開始時間 9:15)
会場:グランド ハイアット東京
主催:株式会社マルケト
参加費:無料(事前登録制)
WEBサイト:
https://jp.marketo.com/summit/2017/