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[左]谷家 衛Chairman / Co-Founder[右]北澤 直COO / 写真=若原瑞昌(D-CORD) スタイリスト=井田正明 ヘアメイク=吉仲真輝(Perle Management)

「お金のデザイン」は、ロボ・アドバイザーを活用した資産管理サービスだ。低コストながら、誰もが少額から自分のライフプランに最適なポートフォリオに基づいた資産運用をすることができる。共同創業者の谷家衛がこの事業の「顔」に選んだのが、COOの北澤直だ。

“伝説の投資家”として知られる谷家衛は、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券で活躍後、独立系大手投資顧問会社のあすかアセットマネジメントを設立した。ライフネット生命保険の創業にも関わった彼が、廣瀬朋由と共に設立したのが「お金のデザイン」である。

「事業の成否は『誰がやるか』次第です。この事業は日本最大の成長戦略となりうると考えています。その立ち上げにあたり、関係者を一つにまとめ、お客様と一緒に新しいサービスを作り上げられる人材を探していました」

その頃、谷家がバイスチェアマンを務める、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのパーティがあった。そこで紹介されたのが、当時モルガン・スタンレー証券で投資銀行員として活躍していた北澤直だった。

「北澤は若く、人を引き付ける力やエネルギーがある。また、正義感や社会貢献に対する気持ちも強い。『お金の不安を希望に変えて、一人ひとりが個性を発揮して生きる社会を作る』というミッションを掲げる当社でこそ、彼の個性が活きると思いました」(谷家)

その誘いは北澤にとって青天の霹靂だった。「私は当時、39歳でした。しばらくはモルガン・スタンレーにいて、50歳くらいになったら世のため人のためになる仕事をしたいと考えていました。しかし谷家に『そういうことはすぐにでもはじめた方がいい』と言われたんです」

谷家の「テクノロジーで金融の仕組みを解放して、新しい価値観を日本に提供したい」という言葉に心を動かされた北澤は、それから1か月後、「お金のデザイン」の一員になる。

誰でも世界中で資産運用ができる

近年のデフレ・円高・財政健全という環境下では、円建て預金が最も効率的かつ安定した運用方法で、多くの日本人がそれを選んできたのは一番正しい選択だった。しかし、この先の高齢化・人口減・異次元緩和という状況においては、必ずしも円建て預金が最適な運用先とはいえなくなる。

一方、いざ海外で資産運用をしようと思っても、海外から直接株や債券を購入するには、知識と時間が必要だ。年齢、性別、ライフプラン……それぞれに応じて投資の仕方は変わるが、プライベートバンクで自分に合ったポートフォリオを作り、世界中に資産を分散させて運用することができるのは限られた資産家だけだった。

だが今、技術の進化が資産運用の方法を変えようとしている。一つがETF(上場投資信託)の登場だ。各国の株式指数や、金や原油の商品価格などに連動するさまざまな商品を購入することで、あらゆる種類の資産を世界中に分散して持つことが容易になった。

さらに、システムに入力された情報に基づき、その人に合ったポートフォリオを自動的に作成して運用する「ロボ・アドバイザー」の登場が資産運用のコストを大きく引き下げた。資産運用の申し込みはインターネットで完結し、店舗や支店を設置しないために無駄なコストはカットできる。資産の運用状況はオンラインで常時、確認することが可能だ。

同社はこの2月16日に「THEO(テオ)」という個人向けオンライン投資サービスをリリースした。ウェブ上で簡単な質問に答えると、ロボ・アドバイザーが世界中の約6,000銘柄のETFから自分に最適なポートフォリオを提案してくれるというものだ。最低投資額は10万円、投資一任報酬も1%※(年率)と、誰もが気軽に投資をはじめられる、資産運用の門戸を一般に開くサービスといえる。※3,000万円を超える部分は0.5%

同社はロボ・アドバイザーを使った資産運用サービスの国内におけるパイオニアとして、技術と資産運用にこだわる。技術面では、従来の金融業が苦手としていた、UI/UXを重視し、わかりやすいサービスを目指す。エンジニアやマーケターも、元グーグルやクックパッドなど、既存の金融業とは一線を画した、最先端企業で経験を積んだ人材を集めた。

もちろん運用面も抜かりない。運用アドバイザーに迎え入れた、金融工学の第一人者である京都大学大学院教授の加藤康之を筆頭に、国内外から集まった優秀なトレーダーたちが、日々、侃々諤々の議論を行っている。提供されるポートフォリオは約240パターン。アルゴリズムは常にアップデートされる。

ロボ・アドバイザーを活用する新サービス「THEO」

okane
[左]9つの簡単な質問に答えるだけで、顧客一人ひとりに最適化したグローバル分散投資のポートフォリオを作成することができる。
[中]日本の低成長リスク、低金利リスク、インフレリスクに備える3つの機能を組み合わせた資産運用方針を提案する。
[右]ポートフォリオに含まれるETFの銘柄は株式、債券、不動産、原油、金など多岐にわたり、世界中の国と地域にまたがる。


一人ひとりが個性を発揮できる世の中を

お金のデザインは「One life, Enjoy the quest of realizing yourself.」をモットーに掲げる。谷家はどんな思いを込めたのか。

「One lifeは一度きりの人生という意味と、自分も周りの人も動物も植物も地球全体“We are all one”という意味をかけています。一度きりの人生、地球を良くする方向へ自分の個性を思い切り発揮する旅を楽しもうという価値観をお客様に提案しながら、我々もそれを実現していきたい」

お金のデザインを支える優秀なメンバーは、谷家の語るビジョンにほれ込んで集まった人材だ。それを北澤の包容力が束ねる。「お金を将来の不安から希望に変えて、みんなが自分らしく生きられる世界を創りたい」。

新サービスの名称「THEO」は、画家のゴッホの弟テオドルス・ファン・ゴッホの名前からとった。生前に絵が売れず、苦労の連続だったゴッホを、経済的に支えたのがテオ。お金のデザインは最高のチームと技術で、一人ひとりの顧客のテオ役を目指していく。

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谷家 衛◎ 東京大学法学部卒業後、ソロモン・ブラザーズに入社し、アジア最年少のマネジングディレクターに就任、アジア投資部門を統括。その後独立系最大手の一つのあすかアセットを設立。ライフネット生命保険の立ち上げを主導し、日本初のインターナショナルボーディングスクール(ISAK)を着想し発起人代表を務める。(photo:スーツ 82,000円(3P価格)、シャツ7,000円、タイ4,500円、チーフ2,500円(すべて麻布テーラー/麻布テーラープレスルーム 03-3401-5788)

北澤 直◎ 慶応義塾大学法学部卒業、ペンシルベニア大学大学院修了(LL.M)。モルガン・スタンレー証券に投資銀行員として6年間在籍し、不動産部門の成長に貢献。それ以前は弁護士として6年間、日本とNYにて金融・不動産関連の法律業務を手がける。弁護士(日本法、NY州法)。(photo:スーツ165,000円、シャツ、タイ、チーフ すべて参考商品(BOSS/ヒューゴ ボス ジャパン 03-5774-7670)

お金のデザイン
所在地 東京都港区西新橋 1-1-3
金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第2796号
加入協会:(一社)日本投資顧問業協会、日本証券業協会
https://www.money-design.com/

文=鹿野恵子

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