米国時間2026年10月6日、AI向け半導体を設計するエヌビディアの株価は、取引時間中に243.37ドルの高値をつけた。11月5日には前日比9.3%安の181.60ドルとなり、10月6日の高値から約25%下落した。エヌビディアの時価総額は、10月6日の高値時点と比べて約1兆4000億ドル(約221兆2000億円)減少した。11月6日には前日比2.8%高の186.64ドルに反発し、高値からの下落率は約23.3%となった。
2027年1月期第2四半期の売上高は962億ドル(約15兆1996億円)で、前年同期比106%増となり、市場予想を4.4%上回った。1株当たり利益も市場予想を6.2%上回ったが、好業績でも株価は高値を大きく下回っている。
好決算でもエヌビディア株が売られる理由
株価下落を受けて投資家が警戒しているのは、AI向け半導体の需要そのものよりも、半導体の導入を支えるデータセンター建設の先行きだ。借り入れコストの上昇に加え、新設に反対する政治的な動きが建設を遅らせる恐れがある。
建設が遅れれば、データセンター事業者が必要とするエヌビディア製半導体の数量も減り、顧客による追加導入のペースが鈍る。11月17日の決算発表では、資金調達や建設を巡る制約が業績見通しに影響し始めているかが焦点となる。
それでもウォール街のアナリストは、エヌビディア株に強気だ。アナリストを雇う金融機関には、エヌビディアへ自社のサービスを提供したい思惑もあるとみられる。投資情報サービスのTipRanksが集計した平均目標株価は322.50ドルだった。11月6日の終値186.64ドルを基準にすると、約72.8%の上昇余地がある。
次に株価が大きく動くきっかけは、11月17日に発表される2027年1月期第3四半期決算だろう。成長率や利益の目標に届かない場合や、市場予想を下回る場合には、株価がさらに下落する可能性がある。



