返済は早まっても損失は減らず、粗利益率は予想を下回る
ところが、11月4日に開いた2026年第3四半期(7〜9月)の決算説明会では、6400万ドル(約101億円)の純利益を計上したにもかかわらず、Daveの収益力に疑問が持ち上がった。
Daveは2026年春、利用者が融資を以前より早く返すようになったことを、債権回収の取り組みが改善した成果だとし、貸倒損失(融資が回収できなくなることによる損失)は減るとの見通しを示していた。最高財務責任者(CFO)のカイル・ベイルマンは、決算説明会で、回収の強化について「返済を早めることにはつながりましたが、最終的な損失は、初期のデータが示していたほどには減りませんでした」と述べた。
貸倒損失は想定より膨らんだものの、Daveによれば、第3四半期(7〜9月)の28日延滞率(返済期日を28日過ぎても返済されていない融資の割合)は2.09%と、前年同期の2.15%から下がった。
貸倒引当金の繰入額(将来の貸し倒れに備えて計上する費用)が想定を上回った上、新しい提携銀行に切り替えたことで、融資に充てる資金の調達コストも上がった。2つの要因が重なり、第3四半期の粗利益率は70%にとどまった。
金融情報会社ファクトセットによれば、ウォール街のアナリスト予想は73%で、実績は予想を大きく下回った。調整後の1株当たり利益(EPS)も予想に届かなかった。
ローン・後払い各社も下落、ロビンフッドの時価総額は約11兆円に
11月5日の急落は続いており、融資を手がける他のフィンテック企業も大きく売られている。住宅担保ローンのFigure(フィギュア)、個人向けローンのSoFi(ソーファイ)、後払い決済のAffirm(アファーム)の株価は、11月5日昼の時点で、それぞれ11%、9%、8%下がっていた。
株式取引アプリ大手Robinhood(ロビンフッド)の株価も11月5日の取引時間中に12%下落した。時価総額は、2026年初めの約1000億ドル(約15兆8000億円)から700億ドル(約11兆600億円)に縮んだ。
投資家の間では株価が急落する前から、顧客の取引は増えているのに、思ったほど収益に結びついていないという懸念が広がっていた。暗号資産の取引高が落ち込み、Robinhoodの暗号資産取引事業も2026年は苦戦している。Robinhoodが2026年第3四半期(7〜9月)に暗号資産取引で得た収益は1億2000万ドル(約190億円)で、総収益に占める割合は、前年同期の21%から8.4%に下がった。


