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北米

2026.11.07 14:30

米民主党が議会奪還してもサイバー攻撃は続く──企業が急ぐべき「5つの防衛策」

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米国の有権者は2026年の中間選挙で、政治に対する明確な意思を示した。民主党は次期連邦議会の上下両院で多数派を奪取し、複数の州では知事を出す政党が交代した。生活費の負担、政府の説明責任、国の進む方向に対する有権者の不満も浮き彫りになった。

選挙直後の関心が、ドナルド・トランプ大統領の政治的な先行きや経済、連邦議会と政権を異なる政党が掌握する「分割政府」の影響に集中するのは自然だ。さらに注目すべきは、選挙結果が米国のサイバーセキュリティ、人工知能(AI)のインフラ、国家安全保障に何をもたらすかだ。

サイバー防衛やAIの基盤整備が選挙戦の主要争点になることは少ない。それでも、2026年からの2年間に連邦政府と各州政府が下す決定は、2028年の大統領選挙後も長く影響する可能性がある。

米国は、(1)巧妙さを増すサイバー攻撃者、(2)AIの主導権を巡る国際競争の激化、(3)防衛産業全体に残る脆弱性という3つの問題に同時に直面している。政治の勢力図が変わったことで、米国は対応力を高められるのか。それとも、特に避けたい時期に不確実性が増すのか。

民主党の議会奪還でサイバー政策はどう変わるのか

2027年に発足する次期連邦議会では民主党が上下両院の多数派を占める。ホワイトハウスは共和党が引き続き掌握するため、重要法案を成立させるには超党派の協力が必要になる。

分割政府はサイバーセキュリティにとって、必ずしも悪いことではない。重要インフラや政府システムの防御、機微な軍事情報の保護は、以前から両党の支持を得てきた。サイバー攻撃者は政権の所属政党によって標的を選ぶわけではなく、米国の敵対勢力も議会の多数派が交代したからといって攻撃をやめない。

予算と規制を巡る対立が企業の判断を遅らせる恐れ

ただ、サイバーセキュリティの重要性で一致しても、具体的な政策で合意できるとは限らない。議会は予算を決め、行政を監督し、連邦機関の活動を規定する法律を整える。政権には行政府の運営、規制の実施、国家安全保障上の優先事項を決める大きな権限が残る。異なる政党が役割を分担すれば、説明責任の強化や立法上の妥協が進む可能性もあるが、政策の不確実性が長引く恐れもある。

影響が及び得るのは、米サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)の活動、連邦政府が定めるサイバー関連の報告義務、政府システムの近代化、重要インフラを守るための予算だ。

懸念は、民主党か共和党のどちらかがサイバーセキュリティを軽視することとは限らない。支出、規制権限、政府の優先事項を巡る対立で、組織がすぐに下すべき判断が遅れることだ。特に国家安全保障に関わる企業にとっては、政策が決まらない状態自体が経営上のリスクになる。

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