AMDの売上高はデータセンター部門が過半を占める
AMDの成長をけん引するのは、従来のPC向け半導体ではなく、データセンター向け製品になっている。事業の中心が移ったことは2026年第3四半期の好業績につながっており、データセンターへの傾斜は今後さらに強まる見通しだ。
成長の勢いは決算数字にも表れている。AMDのデータセンター部門は、2026年に入ってから売上高の伸びが四半期ごとに加速している。2026年第3四半期の売上高は前年同期比97%増の85億ドル(約1兆3430億円)と過去最高を記録した。データセンター部門が全社売上高に占める割合は64%に達し、前年同期の約47%から上昇した。
AMDは2027年に全社売上高が80%超伸び、データセンター部門が全社売上高の80%超を占めると予想している。AI向けシステム「Helios」の導入拡大と、サーバー向けプロセッサー「EPYC」の市場シェア上昇が成長を支える見込みだ。
AMDの好決算でも株価があまり上昇しなかった理由
ただし、AMDが警告したPC市場の低迷や、2026年第4四半期の調整後粗利益率の見通しが55%と市場予想平均の55.3%をわずかに下回った点は、投資家にも意識された。売上高とデータセンターの成長見通しではAMDがインテルを上回ったが、懸念材料が株価の上昇を抑えた。決算発表翌日の11月4日、AMD株の上昇率は1%にとどまった。
インテルもデータセンター事業でAMDを追う
両社が公表した詳細な数値で比べると、データセンター関連部門の売上高はインテルがAMDより12億2800万ドル(約1940億円)少ない。差は小さくないが、過去の失敗を是正し、AMDに追い付こうとしているインテルにとっては注目に値する水準だ。インテルのデータセンター・AI部門が前年同期比78%増収を達成したことは、AMDが先行しながらも両社の競争が続いていることを示している。


