【重要】Forbes JAPAN サイトメンテナンスのお知らせ(2026年11月10日(火)18:00〜)

マーケット

2026.11.07 12:15

エヌビディア株、次の上昇材料は出荷が始まった新型システム「Vera Rubin」

MichaelVi - stock.adobe.com

MichaelVi - stock.adobe.com

BRANDVOICE | Paid Program

もっと見る>

米半導体大手エヌビディアは、現行世代のハードウェアが持つ圧倒的な収益力を、すでに市場と投資家に証明してみせた。同社の会計年度で2027年度第2四半期にあたる2026年5〜7月の売上高は962億ドル(約15兆2000億円)で、前年同期から105.9%増えた。経営陣は、2028年度(2027年2月〜2028年1月)の売上高が約70%伸びると見込んでおり、この予想は供給の制約に抑えられたものだとも述べた。株価を押し上げる次のきっかけは、いまのハードウェアよりも新しいものかもしれない。

advertisement

米国時間2026年8月26日の決算説明会で、経営陣はこうした見通しを示すとともに、データセンター向けハードウェアの新しい世代の出荷を始めたばかりだと明らかにした。その新しいハードウェアとは、どのようなものなのだろうか。すでに顧客からの受注は始まっているのだろうか。

Vera Rubinには、出荷が始まる前から注文が入っていた

エヌビディアが出荷を始めた新しいハードウェアは「Vera Rubin(ヴェラ・ルービン)」という。最初の製品が出荷される前から、顧客の注文が入っていた。経営陣によれば、量産品の出荷は2026年8月に始まった。その時点でエヌビディアはすでに、主なAIクラウドとシステムメーカーのすべてに加えて、主なハイパースケーラーのすべてから、発注書を受け取っていた。ハイパースケーラーとは、マイクロソフトやアマゾンなど超巨大IT企業を指す。経営陣は、Vera Rubinの出荷が、エヌビディアの歴史上最も速いペースで伸びるとみている。ただし、これは現時点での会社側の見通しであり、実際の出荷実績ではない点には留意が必要だ。

Vera Rubinは、単体のチップとしてではなく、一つの完結したシステムとして動く。CPUの「Vera CPU」、GPUの「Rubin GPU」、次世代のネットワーク機器を一つにまとめた構成である。これを補うのが、エヌビディアがほかの機器と一体で設計した、ラック単位の推論用システムで、AI半導体の新興企業Groq(グロック)が開発した「LPU」(言語処理ユニット)を組み込んでいる。推論とは、学習済みモデルを用いてテキスト生成や画像認識などの予測・応答を行う処理を指す。

advertisement

経営陣の試算では、Vera Rubinを使ったAIデータセンターの設備が1ギガワット(データセンターの規模を表す電力の容量)分つくられるごとに、エヌビディアには400億ドル(約6兆3200億円)の売り上げの機会が生まれる。前の世代のBlackwell(ブラックウェル)では、1ギガワットあたりの売り上げの機会は250億ドル(約3兆9500億円)だった。

経営陣は、大口の買い手の一つも名指しした。アマゾンのクラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は、2027年度第3四半期から2029年度第2四半期まで(2026年8月から2028年7月まで)のあいだに、エヌビディアのGPUを新たに200万個導入する。あわせてVera CPUも導入し、その一部はRubinと組み合わせた形で使う。

次ページ > 次世代「Vera Rubin」はエヌビディアの主力となり得るか

翻訳=酒匂寛

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事