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ヘルスケア

2026.10.24 09:14

心を開くことと、すべてをさらすこと。その違いが生む本当のつながり

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ひと世代前に比べ、メンタルヘルスについてオープンに語られる機会が増えた。セラピーは日常会話の一部となり、ソーシャルメディアには不安やうつ、バーンアウト(燃え尽き症候群)、そこからの回復に関する投稿があふれている。SNSは、これまで言葉にしづらかった感情に名前を与えてくれる役割も果たしている。

しかし、メンタルヘルスの言葉を知っていることと、誰かに「助けが必要だ」と伝えることは、まったく別の経験かもしれない。

メンタルヘルスについて語ることと、ありのままの自分を他人に見せること。その間にある「隙間」に着目したのが、俳優のブリタニー・スノウと起業家のジャスプリ・ゲストが2020年に共同で立ち上げたメンタルウェルネス・プラットフォームであり手紙を書く運動でもあるSeptember Letters(セプテンバー・レターズ)だ。設立から6年、同プロジェクトは、人々が抱えるつらい感情を言葉にし、他者がその経験の中に自分自身を見いだすことで何が起こるのかを探り続けている。

今週、September Lettersは世界メンタルヘルスデーを前に設立6周年を迎え、ニューヨークのロックフェラーセンターで、Bilt、ロックフェラーセンター、Mental Health Coalitionとの協働による公開レターライティング・イベントを開催した。スノウとゲストはまた、「Bustle」編集長のシャーロット・オーウェンや、ほかの支援者・文化人とともにRadio Parkでのプライベートな祝賀にも参加した。

メンタルヘルスをめぐる議論があふれる中で、September Lettersはより静かな問いを投げかける。本当のつながりは、口に出すのを恐れていた何かを認めることから始まるのかもしれない、と。

語りやすくなった一方で、助けを求める難しさは残る

ゲストは、メンタルヘルスに対するオープンな姿勢が広がったことで大きな変化が生まれたと考えている。

「10年前は、多くの人が自分の感情を語る言葉を持っていなかったり、偏見を持たれるのを恐れたりしていました」とゲストは語る。「今では、カウンセリングを受けていることについて話すのも一般的になっています」

だが、一般化することには限界もある。メンタルヘルスに関する名言や画像をSNSでシェアすることと、信頼できる誰かの目を見て「実は苦しいんだ」と打ち明けることの間には、大きな違いがあるからだ。

「メンタルヘルスについて語ることと、実際に助けを求めることの間には、依然としてギャップがあります」とゲストは指摘する。「『大丈夫じゃなくていい』という言葉を投稿することは文化的に受け入れられています。でも、特定の一人に向かい合って『私は大丈夫じゃない、あなたが必要』と伝えるのは、はるかにハードルが高いのです」

SNSは膨大なメンタルヘルス情報へのアクセスを与えてくれる一方で、人々を孤立感の中に置き去りにすることもある。September Lettersが「Request a Letter(手紙をリクエストする)」機能を設けたのは、誰かに頼るという最初の第一歩を踏み出しやすくするためだ。ユーザーは、匿名を含め、自分が直面している経験について手紙を書いたり、読んだり、あるいは誰かに書いてほしいとリクエストしたりできる。

また、設立当初からMental Health Coalitionやそのリソースと連携し、手紙のやり取りにとどまらない支援の選択肢を提供してきた。

「一通の手紙が、最初の一歩になることもあります」とゲストは話す。

「自分だけじゃない」という共感から生まれる心の開示

スノウにとって、September Lettersでの6年間を通じて得た最も大きな気づきの一つは、困難な体験を共有する人々が、必ずしも解決策を求めているわけではないということだ。

彼らが求めているのは、ただ自分の感情を「理解され、認められること」なのだ。

「見知らぬ誰かの文章を読んで『こんなふうに感じていたのは自分だけじゃなかったんだ』と思いたいのです」とスノウは言う。「私自身もそうでした。自分の感じていることや自分に起きていることに対して、ずっと一人きりだと思っていました」

彼女はかつて、自分と驚くほど似た感情を表現した見知らぬ人の記事を読んだときのことを覚えている。長年抱えていた思いを言語化してくれた人がいたことで気持ちが救われ、希望を見出すことができたという。

その体験が、現在のSeptember Lettersの土台となった。スノウとゲストは寄せられたエピソードを集め、2023年に『September Letters: Finding Strength and Connection in Sharing Our Stories(セプテンバー・レターズ:物語の共有に見出す強さとつながり)』という書籍を出版した。

「自分の体験について具体的かつ誠実になればなるほど、つまり声に出して言うのをためらうようなことほど、不思議なことに普遍的な共感を呼ぶようになるのです」とスノウは語る。

ゲストもコミュニティ内で同じような現象を目にしてきた。誰か一人が勇気を出して自分の経験を打ち明けることで、見知らぬ人同士の間につながりが生まれるのだ。

「その一筋の勇気ある行動は、書いた本人を救うだけでなく、波紋のように多くの人々へと広がり、大きな輪となっていくのです」とゲストは述べる。

紙に書き出すことで得られる、内省の深まり

現代において、机に向かってじっくり手紙を書くという行為は、どこか特別なものに感じられる。

メッセージは届いてはすぐに消え、SNSは即座の反応を求める。スマートフォンからは情報や娯楽、気を散らすものが途切れることなく流れてくる。そんな中で、手で文字を書くには、異なる時間軸とペースが必要となる。

スノウ自身もスマホに時間を費やしすぎていることを認め、一つのコンテンツを消費しながらすでに次のことを考えていることが多いという。

「手紙を書くことは、日常とは違う姿勢を求めてきます」とスノウは言う。「心を静めることを求めてくるのです」

その立ち止まる時間が、内省のスペースを生み出す。スノウによると、書き始めたときには気づかなかった自分の思いに、書き進めるうちに気づくことがよくあるという。

「自分の思考をスワイプして消すことはできません」と彼女は話す。「自分が本当はどう感じているのかを理解するためには、その感情と向き合い、じっくり付き合う必要があるのです」

この試みはオンラインコミュニティの枠を超えて広がっている。ロックフェラーセンターのイベントでは、来場者が自分や他者に宛てた手紙を書き、後にSeptember Lettersを通して共有できるよう招かれた。その朝早くには、「TODAY」の司会者アル・ローカーがスノウとゲストに加わり、視聴者に参加を呼びかけた。

スノウにとって、自分の感情を紙に書き出すことは、常に注意を奪われ続ける現代社会に対する小さな抵抗であり、バランスを取り戻す方法なのだ。

「私たちは誰もが、自分自身を取り戻せるような時間を強く求めているのだと思います」と彼女は語る。

「弱さを見せること」と「すべてを晒すこと」の違い

メンタルヘルスをオープンにすることの重要性が高まる一方で、別の問題も生じている。特に公の場で自身の体験を語る人々にとって、「本物とみなされるためには、どこまで開示しなければならないのか」という問いだ。

スノウ自身、メンタルヘルスの葛藤や回復のプロセスについて率直に語ってきたが、「弱さを見せること」と「プライバシーを諦めること」は別だと考えている。

「素直で正直であることと、自分のすべてをさらけ出すことの違いを学びました」と彼女は言う。

彼女は自分の人生の一部、特に他者が関わる出来事や極めて個人的な人間関係については慎重に保護している。その代わり、あらゆる事情を明かすことなく、その時に抱いた「感情」そのものを共有する。

「失恋、恐れ、羞恥心、愛、悲しみ、不安——そうした感情は誰にとっても共通のものです」とスノウは語る。「それらについて誠実に話すとき、誰かが自分自身をそこに見いだしてくれたらと願っています」

年齢を重ねるにつれ、他人からどう見られるかについての考え方も変わった。スノウは自分を社交的でありながら内気でもあると表現し、かつてのシャイな部分は、批判される恐れや「完璧な自分」を見せなければならないというプレッシャーから生じていたと振り返る。

「私の回復にとって大きかったのは、完璧主義を手放し、自分自身に責任を持つことでした」とスノウは言う。「少なくとも私にとって、回復とは『ある日突然すべての問題が解決する大きな出来事』ではありませんでした」

そうではなく、不完全で脆弱な自分であることを何度も許容し直すプロセスの繰り返しなのだと彼女は表現する。

若き日の自分に伝えたいアドバイスも同様にシンプルだ。「すべてを理解し、完璧に克服できるまで、ありのままの自分を見せるのを待つ必要はありません」

誠実になれる「安全な場所」があってこそ成り立つコミュニティ

心を開ける場所を作るには、単に「体験を共有しよう」と呼びかける以上の努力が必要だ。

「これまでのキャリアを通じて学んだのは、コミュニティとは一度作れば終わりではなく、信頼を積み重ねて獲得していくものだということです」とゲストは述べる。

September Lettersでは、利用者がどのようにプラットフォームを使っているかに耳を傾け、そのニーズに合わせて活動を形作ってきた。書籍の出版は「形あるものを手元に置きたい」という要望から生まれ、対面での手紙執筆イベントは、人々が集まって文字を書くことで生まれる熱量を目の当たりにしたことから始まった。

「安全な空間は、優れたアイデアがあるから生まれるわけではありません」とゲストは語る。「運営する人々が深く関心を持ち、日々真摯に向き合い続けるからこそ成立するのです」

こうしたコミュニティ重視の姿勢は、6周年イベントを取り巻くパートナーシップにも表れている。Biltの参画は人々が暮らす場におけるつながりの創出に焦点を置き、ロックフェラーセンターは、人々がレターライティング体験に参加できる公共の場を提供した。

メンタルヘルスに関する会話を専門的な場だけに留めるのではなく、こうした体験を通じて、内省やつながりを日常の中に溶け込ませることができるのだ。

たった一人の一言から始まる、小さなつながり

社会的な孤立が広まっていた時期にSeptember Lettersが立ち上げられてから6年、ゲストとスノウは次なるステップを見据えている。ゲストはメンタルヘルスの会話を軸にしたデジタルシリーズなどの新プロジェクトを構想しており、二人は人々がつながる機会を作り続けたいと考えている。

スノウの目標は、特に個人的な思いに根ざしている。

「もっとオープンで意味のある会話が増えてほしいのです」と彼女は語る。「友人同士が、お互いに知らなかった一面を共有できるような。以前なら無防備すぎて話せなかったようなテーマが、かえって人々を結びつけるきっかけになるような」

メンタルヘルスへの意識が高まる中で、この視点は極めて重要だ。啓発運動は人々に感情を表す言葉を与え、各種リソースは専門的な支援へと導いてくれる。またSNSは、葛藤を抱えることが人間らしさの一部であることを、何百万もの人に思い出させてくれる。

だが、本当の「つながり」は、もっと身近で小さなスケールで生まれるものだ。

それは一通の手紙、日常の会話、あるいは「胸にしまっておこう」と思っていたことを思い切って打ち明ける一人から始まる。スノウが自身の回復過程やSeptember Lettersに寄せられた物語から学んだように、自分の弱さを見せることは、すべての人にすべてを曝け出すことを意味しない。

たった一人に対して、本当の自分を少しだけ見せること。それだけで、相手に「自分はメンタルヘルスの問題において一人ではない」と気づいてもらうことができるのだ。

(forbes.com 原文)

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