航空業界のアナリストらはフォーブスに対し、今後はジェット燃料価格のさらなる上昇と消費者需要の鈍化が同時に進むとの見方を示した。この2つの要因により、航空各社は2027年にかけても収益を圧迫され続ける可能性がある。
ジェット燃料の価格、イラン紛争開始前に比べ96%上昇
アーガスUSジェット燃料指数によると、米国時間10月22日時点のジェット燃料価格は1ガロンあたり4.90ドル、1バレル換算で206ドルとなり、2月下旬にイラン紛争が始まって以降の最高値を記録した。
ジェット燃料の価格は紛争開始前から96%上昇しており、航空業界の専門家らは来年にかけてさらに大きく上昇する可能性があると予想している。
マギル大学で航空リスク管理を専門とするジョン・グラデックは23日、フォーブスの取材にメールで応じ、ジェット燃料が1バレルあたり200ドルを超えると「運賃の値上げペースが燃料費の上昇に追いつかなくなる」と指摘した。
なお、米航空大手4社はすべて、ジェット燃料費の高騰を理由に通期の業績見通しを下方修正している。
燃料価格はさらに上昇か、12月末に1バレルあたり225ドルの予測も
グラデックは、航空会社にとって1バレルあたり200ドルの節目を超えることは「心理的な問題というより計算上の問題だ」と述べ、利益率を維持するために経営陣はさらなる路線の削減を迫られるだろうと指摘した。そのうえで、ジェット燃料価格が12月末までに1バレルあたり225ドルに達するとの予測を改めて示している。
また先月には、エアアジア・グループの共同創業者で顧問を務めるトニー・フェルナンデスが記者団に対し、世界のジェット燃料価格が1バレルあたり250ドルに達する可能性も想定し得ると語っていた。旅行業界を専門とする調査・コンサルティング会社のAtmosphere Research Groupのヘンリー・ハーテベルト社長はフォーブスに対し、「イラン紛争が解決に至らず、ホルムズ海峡を通じた原油の安定した輸送が回復しない限り、そうした事態が現実になるリスクは十分にある」と述べている。



