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欧州

2026.10.24 07:00

ドローン護衛とハリネズミ装甲 ウクライナ軍が新戦術で戦車を再び最前線に

ウクライナ東部ハルキウ州の前線で、ウクライナ軍の戦車がロシア軍の陣地に向けて射撃する様子。ウクライナ陸軍第475独立強襲連隊「コード9.2」が公開した動画から

これらのドローンによる護衛に加え、戦車とブラッドレーはいずれも車両自体にハリネズミ(あるいはヤマアラシ)風の追加装甲を施されている。この装甲は車両から外側に向かって伸びる多数の金属棒やスパイクで構成されており、飛来するドローンなどと車体の間に間隔(スタンドオフ)を確保するものである。これらの突起物により、ぶつかってくるドローンなどを妨害し、その弾薬を車両の主装甲から離れた位置で起爆させて炸薬の効果を減じることが意図されている。

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ある場面では、ブラッドレーがロシア軍のモルニヤ型ドローンを被弾している。ドローンは衝撃で爆発するものの、ブラッドレーの損傷は最小限にとどまったとみられ、任務を続行している。

新たな戦車戦術の利点と限界

ドローンによる護衛とハリネズミ装甲を組み合わせることで、さまざまな種類のドローンの脅威に対する多層防御が可能になる。FPVドローンは比較的小型の爆弾しか搭載できないため、装甲車両の最も脆弱な部分、とりわけ無限軌道(キャタピラ)を狙うことが多い。そこに直撃を受けると車両は走行不能になることがあり、そうなれば後続の攻撃で仕留めやすくなる。無限軌道は追加装甲で防護することが難しいため、ウクライナ軍はFPVドローンを用いて、敵ドローンの直撃を受ける前に迎撃しようとしているのかもしれない。

より大型の固定翼型攻撃ドローンや重爆撃ドローンは、もっと重い爆弾を搭載でき、多くの場合、上方から攻撃して車体を脅かす。ハリネズミ装甲はこうした攻撃に対しても、爆発からの距離を確保してその効果を弱めるものになる。

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こうした多層防御は、投入する装甲部隊の規模を小さくしたほうが運用しやすい。ロシア軍がより大規模な装甲縦隊による攻撃を試みて失敗しているのに対し、ウクライナ軍は投入する装甲車両を2~3両にとどめている。装甲車両の大規模な縦隊は一般に、小規模な縦隊よりも発見されやすく、防御も難しくなる。ドローンで十分に掩護しようとする場合、必要な数も格段に多くなる。

ロシア軍によるいくつかの試みでも見られたように、大規模な縦隊を組む各車両は、停止した際などに後続車両の通行の邪魔にならないよう互いに間隔を空けて進む必要がある。したがって、縦隊の防護に必要なドローンと操縦士の数も増えることになる。ウクライナ軍は投入する車両数を絞ることで、ドローンによる十分な掩護を維持しながら、ロシア軍の陣地に対して相当規模の火力を発揮できる。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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