テクノロジー

2026.11.06 12:00

GPSの弱点を商機に、米新興Xonaが約393億円調達し民間測位市場に挑む──日本・トプコンの子会社とも契約

(C)Xona Space Systems

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投資家が期待する、国家主導の衛星測位市場への民間参入

「幸運は大胆な者に味方する」とジャーベットソンは語る。ジャーベットソンは2026年、フォーブスが選ぶ有力ベンチャー投資家ランキング「Midas List」に10年ぶりに復帰した。「ロケットの相乗り打ち上げから、地球全体を毎日観測するサービスまで、スペースXとPlanetが実現する前には、ほとんど想像できなかった新しい商業市場が宇宙に生まれた。Xonaにも同じ規模の野心がある。従来は国家が担ってきた分野に、民間企業による革新を持ち込もうとしている」。

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スターリンクは将来Xonaの競合になるのか

皮肉にも、スターリンク自身が将来Xonaと競合する可能性がある。2026年10月時点で、スターリンクは単独の測位サービスを提供していないが、スペースXは測位事業への参入に関心を示している。新たに専用衛星を打ち上げる方法と、既存の衛星網のソフトウェアを改良する方法が理論上考えられる。既存の衛星網を改良するのは難しいものの、初期段階の研究では実現の可能性が示されている。

ジャーベットソンは、スペースXが専用衛星を打ち上げる場合も、既存衛星網を改良する場合も、利益を得る可能性が高い。スターリンクとの競争もあまり心配していないようだ。Xonaの強みは、当初から精密な測位を目的に衛星を設計した点にあると説明する。

Xonaは衛星6基を打ち上げ、2027年初めの試験サービス開始を計画する

今回のシリーズDにより、Xonaの累計資金調達額は5億7000万ドル(約895億円)を超えた。資金調達に先立つ2026年10月20日、XonaはスペースXのファルコン9ロケットで衛星6基を軌道に送り、商用ネットワークの展開を正式に開始した。

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6基のうち4基は将来、トプコンなどの顧客に測位サービスを提供する。トプコンは東京都に本社を置く日本の精密機器メーカーだ。測量機器に加え、衛星測位を使って農業機械を自動操舵するシステムや、建設機械を自動制御するシステムなどを手がける。トプコン傘下の米Topcon Positioning Systemsは2026年2月、Pulsarの早期利用に向けた商用契約をXonaと締結した。残る2基は、Xonaが自社設計した衛星の試験に使う。

Xonaはさらに打ち上げを重ね、世界初になる測位専用の商用衛星網を立ち上げる計画だ。ベータ版サービスは2027年初めに始まる見込みである。

初期サービスでは、衛星4基が同じ対象地域を通過する間隔は約12時間になる見込みだ。Xonaは衛星の追加配備を進め、将来的に世界中で継続して利用できる測位サービスを目指している。

マニングは2026年10月時点の見通しとして「5年以内に、世界中のあらゆるもの――飛行機、列車、トラック、船、腕時計、携帯電話――が、GPS以外の仕組みによって位置を案内されるようになる」と予測する。「Xonaが、その役割を担う可能性は高いと考えている」。

(forbes.com 原文)

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